DJミキサーをご存知だろうか? 

DJミキサーとは、音楽をミックスする時などに使用され、ノンストップで曲を流したい時に、曲と曲をつなぐ役割を担っている。そのDJミキサーにカセットテープの形をしたものがある。
それが『Urban DJ Portable Cross-Fader』だ。

以前、Bitにて「カセットテープ型USBメモリー」を紹介したのだが、今度はDJミキサーだ。つくづく思う。カセットテープのデザインってカッコいいな、やっぱり。

さて、このカセットテープ型のDJミキサーがあると何ができるのか? という話だが、簡単に言うと、MP3プレイヤーを2台つなげば、ちょっとしたDJセットができあがってしまうのである。

販売店である株式会社ダンスミュージックレコード(以下DMR)の舟木さんはこう語る。


「『Urban DJ Portable Cross-Fader』は、カセットテープの形をした小型DJミキサーです。iPodなどのMP3プレイヤーや携帯電話2つをつなぎ、音楽をミックスすることができます。単4電池2本で動くので、いつでもどこでもミキシングが楽しめます。この季節、お花見で活躍させてみてもいいのではないでしょうか?」

MP3プレイヤーを2台も持っていないという人もいるかもしれないが、最近では音楽プレイヤーになる携帯電話も多い。携帯電話+iPodという組み合わせはいいかもしれない。

さっそく『Urban DJ Portable Cross-Fader』をとりよせてみた。

おお、確かにカセットテープ型。ちょっと厚みはあるものの、縦横のサイズはカセットテープぴったりだ。

カセット型のボディには、クロスフェーダー、マスター用の音量調節、入力端子が2つ、出力端子が1つ、モニター用出力端子が1つと、最低限必要なものがギュッと搭載されている。

「あくまでおもちゃなので、本格的なDJミックスは難しいですが、曲のフェイド・イン&アウトや、カットイン(一瞬で曲を切り替える)だけでも十分楽しめます」とのこと。確かにこれだけの機能があれば、“なんとなく”のミックスはできそう。

ということで、MP3プレイヤー2台をつないでミックスしてみる。
まずは片方のMP3プレイヤーを再生。曲が流れている最中にヘッドフォンでモニターしながら、次の曲をもう一方のMP3プレイヤーから探す。かけたい曲が見つかったら、再生してクロスフェーダーを徐々にずらす。クロスフェーダーの動きに合わせて曲も徐々に変わっていく……。

うん。おもちゃとはいえ、しっかりとミックスすることができた。
ある程度同じ早さの曲同士なら、ピッチのズレもそんなに気にならないし。

「DJ向けに販売されている本格的な小型DJミキサーと比べると“おもちゃ”感は否めませんが、シンプルな作りなので、DJ経験が無い人には、むしろ使いやすいのではないでしょうか? 音楽好きなら、好きな曲をつなげてみたいと思ったことはあるはず。そんな願いを叶えてくれるポケットサイズのおもちゃが、『Urban DJ Portable Cross-Fader』です」とDMRの舟木さん。

片手に収まるカセットテープ型のDJミキサー。MP3プレイヤーとスピーカーさえあれば、どこでもDJプレイが楽しめる。これから始まる行楽シーズン、お花見などしながら、青空DJってのもいいかも。

(ドープたつま/studio woofoo)