つまり今の時期に書店にズラーッと並んでいるファッション雑誌は5月号。5月に最適な服装を掲載したものを3月末~4月上旬にかけて発売するものがほとんどだ。ということは、当然その号を作成する際の“撮影”もまたその前に行われるわけだから、雑誌に載っているファッションスタイルは、撮影時に着るには随分“季節外れ”ってわけ。
そう考えると、モデルさんは寒いだろうに……暑いだろうに……と思ってしまう。
知り合いのスタイリストさんにその苦労を聞いてみると、「もちろん先取り先取りで動いているわけですから、撮影の際は毎度のこと季節外れな洋服ですね。モデルさんはいつも大変だと思いますよ。真夏に秋冬の商品を、冬には春夏の商品を身につけることがほとんどですから」
撮影は室内・屋外、どちらが多い?
「雑誌を見てもわかるように、屋外で撮影しているものも多く、その時が一番つらいと思いますよ。冬のまだ寒い時期に“サンダルを履いて短パン”で、といったスタイルの時もありますし、ひどい時は“水着”で撮影なんてこともありますね。暑いよりも寒い方がきついだろうなぁ……といつも感じますね」
水着で撮影の場合、ハワイで撮影! とか海外の暖かい国でロケができれば幸いだが、そうそう海外ばかりに行けるわけではないという。華やかな職業ととらわれがちなモデル業だが、苦労も耐えないのが現実なのだろう。
特に、寒さをしのぐためにはどのような対策をしているのだろう?
「撮影本番の合間でもアシスタントが付き添って、ガウンやコートを脱がせたり、着させたりすることは欠かせませんね。足元も寒くなるので、ひざ掛けを足に巻きつけてあげたりもします。
ファッション雑誌の華となるモデルさんの防寒対策は、スタイリストさんの気配りが大きく関わっているようだ。それにしても、撮影本番は対象の衣装以外は何も身につけれないわけだから、誌面上に苦労を感じさせないモデルさんはすごい! 心地良くさえ写るその姿を見ていると、私もこれが着たい! とワクワクしてしまうのだから。
春らしい季節も到来してきたことだし、涼しげに彩られるページをめくりながら、今春のトレンドをチェックしてみては如何ですか?
(楓 リリー)