“世を忍ぶ仮の姿”とは、なんとカッコいい響きだろう。町奉行に勤める冴えない同心を演じる、中村主水(時代劇・『必殺仕事人』)。
冴えないダメ社員を演じているが、実は特命係長の只野仁(ドラマ・『特命係長・只野仁』)。

そして、ここに“チョコレート”という仮の姿を装う“トランプ”がある。それは、株式会社ビバリーから発売された「本物そっくり!! お菓子トランプ」シリーズの『チョコレートトランプ』のこと。

この商品は、株式会社ロッテの定番板チョコレート『ガーナミルク』と『クランキー』をモチーフにしたトランプ。パッケージからして食品売り場に並ぶ商品のイメージ。パッケージもそうだが、カードのバック(裏面)が本物の板チョコそっくりにデザインされている。サイズも73×160ミリと本物に近い大きさ。トランプとしてはちょっと大きいが、人目を引くので目立ちたがり屋にはピッタリの商品。

元々、同じ「お菓子トランプ」シリーズとして、ロッテのガムをモチーフにした『ガムトランプ』(税込価格682円)が発売されていた。こちらの商品は『グリーンガム』、『クールミント』、『ブラックブラック』の3種類で、サイズが30×92ミリとトランプとしてはちょっと小さめ。

このトランプを開発したキッカケは、行楽地に持って行き、渋滞中の車内や電車内で楽しめる小さいトランプを開発したかった、という思いから。
だが、従来品の半分くらいの大きさのトランプは海外からの輸入品ですでに存在する。
それに、ただ小さいだけじゃつまらない。そこで、「デザインをデフォルメしよう!」となった。さらに「行楽と言えば、ガムだ」と思いつく。“キャラメル”という案もあったが、それじゃトランプにできないので、ガムに決定。

この『ガムトランプ』が好評となり、小さいトランプとは逆の発想で「大きいのを作ろう!」と、今回の『チョコレートトランプ』製作に至った。
チョコのバージョンの方は、大きさが通常のトランプの1.5倍。わがままなトランプである。

ちなみに『ガムトランプ』の方は、3月12日より発売されており、2カ月で3万個を売り上げる大ヒット商品となっている。しかし、こういうセンスを理解してくれる世間でよかった。

『チョコレートトランプ』の方は、4月16日より全国の文具店、玩具専門店、百貨店、量販店などで1,050円(税込み)で発売されている。

「バナナはおやつに入るんですか?」という定番のくだりがあるが、これは大丈夫だ。
(寺西ジャジューカ)
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