ここ数年で最大のヒットドラマといえば、水谷豊主演の『相棒』だろう。
と言っても、私もそんなに熱心に観ているわけではない。
だが、さすがヒット作。いやでもドラマに対する評判は伝わってくる。

そして、あのドラマで改めてフィーチャーされているのが、鑑識係。警視庁・鑑識課の“米沢守”なるキャラクターが、杉下右京(水谷)を手助け。ストーリーに欠かせない役割を担っているという。

鑑識といえば、指紋を調べたり、顕微鏡を覗いたり、そんなイメージ。

それを、お手ごろ価格で体験させてくれるグッズがある。それは、株式会社タカラトミーアーツより発売される『体験王~鑑識捜査編~』。
これを駆使すると、「血液鑑定」「pH測定」「顕微鏡観察」「指紋検出」など、科学的な鑑識捜査を、自らの手で体験することができるというのだ。

しかし、大がかりなイメージのある鑑識捜査。これを商品化しようという大胆な試みを実現したキッカケは何か? 商品担当者にお伺いしてみた。
「子どもが職業体験できるテーマパークがありますよね? そのテーマパークを特別に体験できる機会があり、参加させてもらいました。
すごく楽しかったのはもちろんなのですが、『こんなことまでできるんだ!』と感動しました」

「ただ、この体験は子どもにしかできないということで、大人の自分がやってみたいけどできない職業をテーマとした商品を作ろうと思ったのがキッカケです。その中でも私がなってみたかった鑑識捜査をテーマにしました」

アレは私も羨ましいと思っていた。子どもたちは、実は贅沢な体験をしている。それを、大人にも回してもらえる番がきたのだ。

この『体験王~鑑識捜査編~』で体験できる鑑識捜査、詳細は以下の通り。
ドラマでよく聞き覚えのある「血液鑑定」だが、これはルミノール試薬を利用する。
2種の判定薬を順番に混ぜて対象物に垂らし、青白く光れば血液と判定できる。

次に気になる「pH測定」だが、この“pH”とは水素指数の略語で液体の酸性、アルカリ性の指数のこと。試薬ビンに対象となる水を入れ、pH試験薬を数滴たらすと反応。比色チャートと照らし合わせ、近い色がその水のpH値だ。

そしてよくある「顕微鏡観察」。これは観察したい対象をスライドガラスに乗せ、顕微鏡にセットして観察する。
顕微鏡の倍率は100倍・200倍・300倍の3つに切り替えできる。

最後に、憧れの「指紋検出」。指紋検出薬として、実際の現場でも使われているアルミニウムの粉末を使用する。指紋検出をしたい対象物に、タンポで検出薬を付け、セロハンテープなどで写し取り、指紋鑑定シートに貼る。指紋ファイルと照らし合わせるためのルーペも付属している。

この『体験王~鑑識捜査編~』に入っている鑑識道具が、また本格的。

「顕微鏡/試薬ビン4本/スライドガラス3枚/ルーペ/スポイト/スプーン/タンポ/pH測定薬/血液判定薬A/血液判定薬B/指紋検出薬/pH比較チャート/指紋ファイル・指紋採取ファイル各4枚」
これらが揃って、2,499円(税込み)ポッキリ! 思わずテキ屋の口調になってしまったが、それほど待望のグッズなのだ。

発売日は8月7日で、全国の玩具店、雑貨店、量販店などで販売される。
この発売日を迎えたら、ついに“鑑識係ごっこ”を楽しむことができる。この興奮は“お医者さんごっこ”どころの騒ぎじゃない。もし街中で水谷豊と出くわしたら、思わず「お疲れさまです」と、声をかけてしまいそうだ。
(寺西ジャジューカ)