最近は機内食も個性豊か。各社、工夫を凝らしたメニューを用意している。
ご当地グルメが楽しめる機内食には、たとえばエバー航空の小籠包やエアインディアの本格カレーなどさまざまなメニューがあるが、大韓航空の「ビビンバ」もそのひとつ。1990年に提供が始まった約20年の歴史あるメニューで、1998年には国際機内食協会から機内食界のオスカーともいわれる“マーキュリー大賞”を受賞している。
韓国の仁川空港からの出発便だけでも1日に4,000食を搭載しており、乗客の約6割がチョイスするというこのビビンバ。先日、「JATA世界旅行博2009」の会場でおこなわれたビビンバ試食会でも、用意していた300名分があっというまに完食となり、その注目と人気のほどがうかがえた。
試食会には、ソウル本社機内食事業本部からシェフも来日し、ビビンバの混ぜ方を実演。機内では、ビビンバの具・ライス・ごま油・コチュジャン(唐辛子味噌)が別々に供され、各自で混ぜて食べるスタイル。それゆえ混ぜ方が大きなポイントになるわけだが、シェフいわく、
「ご飯粒をつぶしてしまわないよう、スプーンより箸で混ぜたほうがいいですよ」
とのこと。具にはキュウリやモヤシ、ひき肉などが使っているが、季節や路線、搭乗クラスによっても具材を変え、就航地の食材も積極的に取り入れているという。
ビビンバメニューは日本路線では、成田・羽田・関西・札幌・新潟とソウルを結ぶ上級クラスと成田/ロサンゼルス直行便のエコノミークラスを含む全クラスで提供されている。ごま油の香りが食欲を誘い、適度な辛さに思わずビールも進みそうだ。
また、ビビンバと一緒に出てくるチューブ入りのコチュジャンも密かな人気アイテム。
「韓国人のお客様のなかには、韓国料理でないメニューでもご飯にはコチュジャンをかける人もいます」
最近は日本でもおなじみの韓国料理。でも空の上で味わう本場の味には、地上とはひと味違う格別なものがあるかもしれません。
(古屋江美子)
外国の航空会社のメニューにはお国柄が表れることも珍しくなく、機内にいながら旅気分を味わえるのが嬉しい。
ご当地グルメが楽しめる機内食には、たとえばエバー航空の小籠包やエアインディアの本格カレーなどさまざまなメニューがあるが、大韓航空の「ビビンバ」もそのひとつ。1990年に提供が始まった約20年の歴史あるメニューで、1998年には国際機内食協会から機内食界のオスカーともいわれる“マーキュリー大賞”を受賞している。
韓国の仁川空港からの出発便だけでも1日に4,000食を搭載しており、乗客の約6割がチョイスするというこのビビンバ。先日、「JATA世界旅行博2009」の会場でおこなわれたビビンバ試食会でも、用意していた300名分があっというまに完食となり、その注目と人気のほどがうかがえた。
試食会には、ソウル本社機内食事業本部からシェフも来日し、ビビンバの混ぜ方を実演。機内では、ビビンバの具・ライス・ごま油・コチュジャン(唐辛子味噌)が別々に供され、各自で混ぜて食べるスタイル。それゆえ混ぜ方が大きなポイントになるわけだが、シェフいわく、
「ご飯粒をつぶしてしまわないよう、スプーンより箸で混ぜたほうがいいですよ」
とのこと。具にはキュウリやモヤシ、ひき肉などが使っているが、季節や路線、搭乗クラスによっても具材を変え、就航地の食材も積極的に取り入れているという。
ビビンバメニューは日本路線では、成田・羽田・関西・札幌・新潟とソウルを結ぶ上級クラスと成田/ロサンゼルス直行便のエコノミークラスを含む全クラスで提供されている。ごま油の香りが食欲を誘い、適度な辛さに思わずビールも進みそうだ。
また、ビビンバと一緒に出てくるチューブ入りのコチュジャンも密かな人気アイテム。
実はこれ、全クラスの乗客にサービスされているもので(ドリンクサービスのみの短距離路線をのぞく)、好評のあまり機内販売もされているほど。機内食の「ビビンバ」と「ビビンククス」には自動的についてくるが、それ以外のメニューでもリクエストすればもらえる。
「韓国人のお客様のなかには、韓国料理でないメニューでもご飯にはコチュジャンをかける人もいます」
最近は日本でもおなじみの韓国料理。でも空の上で味わう本場の味には、地上とはひと味違う格別なものがあるかもしれません。
(古屋江美子)
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