携帯音楽プレーヤーとイヤホンをつなげているコード。これが日ごろから私を苦しめる。
どうしてこんなに絡むのか。急いでほぐそうとするのだが、なかなか思うようにいかないのにイライラして、「ちぎったろかぁ~」とキレそうになることもしばしば。

そこで、絡みにくいイヤホンコードはないものか、メーカーのオーディオテクニカに聞いた。

絡むのは、コードの長さと太さに原因があるのではないか。長ければ長いほど、また、細ければ細いほど、絡みやすいのでは。
長さは用途によって、どうしても長くなってしまうので仕方ないとしても、もっと太くする分には問題ないように思うのだが。

「コードの太さの違いによって絡みやすさの違いもあるかもしれませんが、それ以上にコードの材質によるところが大きいと思います」
材質? どういう材質が絡みにくいというのか。
「全ての製品ではありませんが、絡みにくい素材としてエラストマーというゴム素材を使用しています。高弾性で少し硬めなので絡まりにくくなります」

なるほど。ではもうひとつ、伸び縮みする螺旋タイプのコードがあったような。これだったら、好きなだけ伸ばせるし、そうでないときは縮んでいるので、絡みにくいように見えるが。

「当社ではカールコードと呼んでいますが、こちらはDJプレイなど動きながらヘッドホンを使用する場合には便利です。
しかし、アウトドアでの使用にはかえって邪魔になってしまうため、イヤホン用コードとしては一般的ではありません」
カールコードは太くてかさばる、また、伸縮力によって誤って携帯オーディオプレーヤーをポケットから引っ張っり出してしまったり
するデメリットがあるわけだ。

他方では最近、巻き取り式のものや、ワイヤレスのイヤホンも登場しており、必ずしもコードにこだわる時代ではなくなっている。パソコンのキーボード・マウスもワイヤレスタイプが一般化してきているし。

ワイヤレスイヤホンが一般化して、「コードが絡む」という苦しみから早く解放されたいものだ。
(羽石竜示)
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