個人的に一日でいちばん疲れが癒されるのは、お風呂に入る瞬間だ。と同時に、明日への活力にもなり得る。
“パワー充電の時間”とでも言おうか。

そして、異様にギラギラしたパワーを獲得できるかもしれない“入浴剤”が発売されたらしい。それは、株式会社環境科学が開発した『男の生きざまシリーズ戦国武将 入浴剤』のこと。

この入浴剤、タイプは8種類ある。要するに、戦国武将8人の入浴剤が用意されており、使用するとそれぞれの武将イメージをほうふつとさせるお湯になるという。
ラインナップは伊達政宗、織田信長、明智光秀、直江兼続、豊臣秀吉、徳川家康、真田幸村、上杉謙信。いずれも、人気の戦国武将たちだ。

それにしても、戦国武将をイメージした入浴剤ってなんだ? “徳川家康っぽいお湯”って、どんなお湯なんだ? メーカーに聞いてみたら、詳しく教えてくれた。
まず、徳川家康の入浴剤は“ユッタリ”タイプのお湯になる。キャッチフレーズは「タヌキも風呂では討たれまい 関ヶ原の疲れも忘れるのぅ~」。豊臣秀吉は“バリバリ”なお湯に。キャッチフレーズは「金色の風呂は極楽浄土 ひょうたん徳利も格別でごザル」。
明智光秀は“サッパリ”タイプに。キャッチフレーズは「唯一風呂は我が天下『三日天下』はサッパリ流す」。
まるで性格診断のごときタイプ分けが面白い。人気のある武将は、キャラも立っている。

そこで、私も入浴剤を2種類試してみました。1つ目は「湯気の中はダテオトコ オレの魅力は風呂で磨く」を謳い文句にした “伊達政宗”の入浴剤。これを使うとツヤツヤのお湯になるという。
いざ、お湯に入れてみるとスカイブルーとも呼びたくなるような、爽やかな青色のお湯に。早速お湯に飛び込むと、若き日の肌には確かにあった“活き”が取り戻されてくる気がしてきた。眠っていた何かが起きだしたみたいな。これで、俺は伊達男になった。

翌日に試したのは、“織田信長”の入浴剤。
「本能寺は熱すぎた……だが湯は熱いほうがいい」という文章が書かれており、そのフレーズ通りのホッカホカのお湯にしてくれるらしい。
この入浴剤をお湯に入れてみると、湯の色が“トウガラシ”のような乳黄色に。もう、見るからに芯から温まりそう。体を浸からせると、色による視覚効果も作用して、体温が上がった気になる。ハートに火をつけられて、何かに取り組みたくなるテンションにもなった。夜寝る前に入るのもいいが、朝の出社前に入って臨戦態勢を整えるのもいいかもしれない。さすが、“織田信長”の入浴剤!

ちなみに、この入浴剤シリーズの人気トップ3は織田信長、伊達正宗、直江兼続と、やはり根強い信長人気! その十分な人気と知名度を考えると、もしかしたら順当な結果なのかもしれない。

そして、この入浴剤を買っていく主な層について。男女の比率は半々と言っていいくらいに拮抗しているとのこと。通常の入浴剤は、女性の購入が8割らしいのだが、この『男の生きざまシリーズ戦国武将 入浴剤』は男性陣にもバッチリとアピールした。

元々、この入浴剤は今年の大河ドラマで扱われた直江兼続にちなみ、新潟の地域おこしとして開発された商品だった。しかし、はからずも世間の“歴史ブーム”の波に乗っかることに成功。
また、発売当時(平成20年10月)には男性用の入浴剤も少なく、その目新しさが人気の要因のひとつにもなったようだ。

この『男の生きざまシリーズ戦国武将 入浴剤』は、全国のロフト、東急ハンズで販売されており、価格は158円(税込み)。

それにしても、斬新すぎる商品だ。武将の性格を湯質で表現するだなんて。もし、自分の性格を入浴剤にすると、果たしてどんなお湯になるのだろうか? そんな想像をするのも面白い。
(寺西ジャジューカ)
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