外出先で急にゾクッと寒気に襲われることがある。そんな時、「風邪」の2文字が頭をよぎる。


しまった! うかつにも風邪ウィルスの巣窟に足を踏み入れてしまった! くっそ……、風邪のひきやすい場所を教えてくれる装置があったら、こんな場所には来なかったのに……。

実は、あるんです。

風邪のひきやすい場所とひきにくい場所を教えてくれる製品、その名も「携帯型風邪指標計」。少しお堅いネーミングのこの製品、使い方は簡単。ボタンを押すだけで、今いる場所の「風邪のひきやすさ」を判定してくれるという。

開発した株式会社デザインファクトリーにお話を伺った。


「実は、『携帯型熱中症計』という商品を夏に開発しまして、 おかげさまで大変好評だったんです。今回はその冬バージョンということで、『風邪指標計』を開発させていただきました」とのこと。

さて、この携帯型風邪指標計、どのようにして「風邪のひきやすい場所」を判定するのだろう。

「日本気象協会が出している『風邪指標』を使って判定します。『風邪指標』とは湿度・気温と、風邪ウィルスの生存率の関係から割り出したデータです」とのこと。

この風邪指標を使って、今いる場所を「ほぼ安全」「油断大敵」「注意」「警戒」「厳重警戒」の5段階に分けて注意を促すのだとか。
「警戒」と「厳重警戒」の地では警戒ブザーも鳴り響く。

ふと思ったのだが、職場や学校で「厳重警戒」の判定をされたらどうすればいいのだろう?

上司や先生に、

「風邪指標計によると僕の机の周りは厳重警戒地帯なので、今日は帰ります!」

なんて言っても許してもらえなそうなのだが……。

「携帯風邪指標計で『厳重警戒』のサインが出ても逃げる必要はありません。たとえば、温度や湿度を上げてもらえば、風邪指標は改善されますし、うがいや手洗いを入念に行うなどの予防をするのもいいでしょう。風邪のひきやすい環境なのかどうかを知り、予防の目安を知ってもらえればと思っています」と(株)デザインファクトリーの担当者。

なるほど、風邪のひきやすい場所をサーチして逃げ回る! ということではなく、環境をチェックして、それにあった予防してほしいということか。


新型インフルエンザが猛威をふるっている今、いつもの風邪予防に、「風邪のひきやすい環境かどうかを確認する」ことを加えてみては?
(ドープたつま/studio woofoo)