そんな時は、リップクリームの出番だろうか。唇の乾燥を防ぐし、持ってるだけでオシャレ人間に格上げしたような気分にも浸れる。
そのリップクリーム、人よりも一つ先を行きたいならば、こんな物も良いかもしれない。リップクリームのメーカーである「ロッタラブ」と、コーンフレークで有名な「ケロッグ」がコラボ、この度、新しいリップクリームが誕生したのだ。その名も『ケロッグスティック』。
このリップ、何が変わっているのかというと、「コーンフレーク」や「シュガーフロスト」などシリアルの味がするというから好奇心もとまらない。
ことの成り行きは、ともに本社が米国のロッタラブ社とケロッグ社がアメリカでコラボレーションを実施。それが好評なので、この日本でも発売に至った。
しかし、そのまま輸入したのでは芸がない。米国では現代っぽいデザインのパッケージで発売されていたが、日本ではレトロなデザイン・イラスト仕様で発売。
このリップクリーム、日本での発売元は「NUT2株式会社」(ロッタラブ社の日本窓口)。同社の担当者に、日本仕様についての詳細を伺った。
「日本の人はミニチュアが好きなので、昔のケロッグのパッケージを再現いたしました。このデザイン、持っているだけだとミニチュアみたいだし、使うとリップ、そんな変わった商品となっております」
この独特なデザインには、反響も続々。「見た目が可愛い」、「リップに見えない!」といったリアクションから、「男の自分でも、使うのが恥ずかしくない。違和感なく持てる」なんて男性から称賛の声も。男女の両方から愛用者を獲得しているようだ。他に、レトロ好きの人たちにもアピールするのではないだろうか。
そして、この『ケロッグスティック』が盛り上がっている理由は他にもある。というのも、2010年は寅年。そして、ケロッグのキャラクター「トニー」も虎。因縁深いではないか。
ただ、一番のキモは“シリアルの味がする”という面だろう。というわけで、実際に試して味わってみました。この商品は一般的なスティックタイプと、あまり聞き馴染みのないボックスタイプがあるのだが、せっかくだからボックスタイプを実体験。
手に取ると、とてもリップとは思えない可愛らしさ。パッと見、おしゃれ小物を手にしてるみたいな。ふたを開けると、ミルクの甘い香りがほんのりと。
これを唇に塗ってみると、いきなり香ばしい甘さ。コーン風味もありつつ、非常にスイートな味なのだ。これは、意味なく塗ってしまいそう。リップの役目も果たしているのだが、デザート代わりにお腹が空いたら塗り出してしまったり。
実際、担当者も「甘い物を食べられないダイエット中の方も、これを使えば気分的に甘い物を食べた気になると思います」と、狙い通りの効能があった。
このリップは、NUT2のオンラインショップである「nut2deco」で購入することができる。価格は、スティックタイプが450円で、ボックスタイプが550円。
このリップで甘い気分に浸りつつ、思い切り甘い笑顔を振りまいてほしい。何しろ、唇が切れない。
(寺西ジャジューカ)