そんな煩悩を抱えていたところ、「100万円の報酬を差し上げますので、世界中の都市を周って、雑貨を買い付けてきてくれませんか?」なんて企画の情報をキャッチしたから、ウズウズがとまらない。
それは、ユニークなアイテムが揃うインターネット上のショッピングモール「カラメル」が希望者を募っている「世界1周雑貨バイヤー募集!」という壮大な企画のこと。
実は今、2010年にカラメル内でオープンする「世界1周雑貨店」専属のバイヤーを募集している。買い付けに行く都市は、世界中の都市の中から最大で15都市を選択。そこで雑貨を買い付け、週に1度買い付けた雑貨を日本の事務局に国際便で発送するという内容らしいのだ。
これはチャンスか? 早速、カラメルを運営している「株式会社paperboy&co.」の担当者に、企画立ち上げのきっかけを伺った。
「カラメルのコンセプトは『ユーモアと物欲を刺激するショッピングサイト』なのですが、サイトを見ている一般の方々にも実体験で“ユーモア”と“物欲”を刺激していただきたいと思い、この企画をスタートしました」
そう、「参加したい!」と思ったならば、簡単にエントリーが可能なのだ。何しろ、12月末現在で3100人以上の応募が寄せられているというから、その間口の広さは本物だ。
では、どのようにバイヤーが決まるのか? それは、「世界1周雑貨バイヤー募集!」のページにおける投票によって決定する。ここでは、数え切れないほどいる応募者たち全てのプロフィールを公開中。ユーザーは、応募者の顔写真や自己PRコメント、予定している買い付けルート、最も買い付けに力を入れる国などを見て判断。
エントリーと投票は12月14日から1月25日の昼12時まで行われ、上位20名が最終審査に進出。そこではカラメルスタッフによる面接が行われ、最終的に1~3名のバイヤーが選出される。結果発表は2月8日。怒涛のような2カ月弱だ。
安心していただきたいのは、バイヤーが決定したからといって、いきなり海外へ放り出すようなスパルタな真似はしない。2月中旬からは、勉強期間として買い付け・旅行・海外生活等に関してレクチャーしてくれる。それを経て3月中旬の出発となるから、恐れることは何もない。
そして重要な任務は、雑貨の買い付けのみではない。「買い付けレポート」と題して、買った物の内容・金額、使用感、買い付けの様子などを、ブログなどでレポートすることが義務付けられる。ブログ更新は1日1回以上が必須。
そして、気になる買い付けルートだが、アジア3都市、中東1都市、アフリカ2都市、ヨーロッパ5都市、南米2都市、北米2都市の中から選択でき、最大で15都市に訪問する。
報酬は100万円が保証されているのだが、それだけだと“名ばかりのバイヤー”という気がしないでもない。だが、今回はまぎれもないガチ企画だ。最低保証の100万円の他に、出来高報酬(最大100万円)が支払われる。最高で計200万円の報酬が受けられるのだから、考えただけでヨダレが出てしまう。「ユーモアと物欲を刺激する」という、カラメルのコンセプトは嘘ではなかった。
もちろん、旅費や雑貨の買い付け金、宿泊費や食費、通信費などは別途支給される。その他、買い付けレポートに必要な物(パソコン、携帯電話、デジタルカメラ等)も貸してくれるというから、至れり尽くせりだ。
まさに世界中から買い付けられてきた雑貨が購入できる「世界1周雑貨店」は、バイヤーが旅を始めたその日からオープン。バイヤーの旅は1~2カ月続くというから、雑貨も、旅の記録も盛りだくさんのショップとなりそうだ。
このバイヤーに応募する条件は、20歳以上の人(2010年2月8日の時点で)。
チャレンジ精神と時間に余裕がある人は、この試みに乗っかってみるのはどうだろうか?
(寺西ジャジューカ)