そして、最も手こずるのが寝グセ直しである。他人に見られてもおかしくない形に手直しするのに、約15分。妙に苦戦する日は、20~30分くらいかかる時だってある。
実は、その“寝グセ”を利用してヘアスタイリングできる女性用器具が開発されたらしい。それは、美容材料の企画販売を行っている「株式会社NA JAPAN」が手がけた『寝GooSET(ネグセット)』のこと。
このアイテムの使い方は、夜のシャンプー後の半乾き状態で専用のコームを髪に巻きつける。そして、そのまま就寝。すると、朝には寝グセの感覚で、アイロンを使ったかのようなカールが作れている。要するに、寝て起きたらイケてる巻き髪に変身している逸品なのだ。
この商品を開発したキッカケを、同社の代表である浜本さんに伺ってみた。
「きっかけは、当社スタッフの発言でした。
そのスタッフいわく、「出勤時間1時間30分、洗顔と朝食で30分、メイク30分。6時に起きてギリギリで、ヘアスタイリングは3分でまとめ髪にする。パーマスタイルは素敵だけど、パーマをかけると朝のスタイリングが大変なので。私だけでなく、みんな朝から巻髪している人なんていないです。仕事終わってからアイロンで巻くんですよ」。まったく、説得力溢れる吐露ではないか。
そこで、「寝ている間にスタイリングできれば、そんな不満も解消できるのではないか」と、同社が開発に着手。浜本代表が縁日で売っている巻き笛を見て、現在の形状を思いついたそうだ。
そして、この『寝GooSET』の原理には、科学的な根拠もある。シャンプーをして、そのまま寝てしまうと、髪がスゴい状態になっちゃわないだろうか? これは、毛髪の“水素結合”によるもの。毛髪は水に濡れると結合が離れ、乾くと再び結合する。
この水素結合を利用したら、熱によって強制的につけるよりも遥かに強いカールができあがる。また熱を使わないため、髪のダメージもゼロ。洗い流さないトリートメントを
使用すれば、髪を修復しながらスタイルが楽しめるのだ。
この商品、美容業界(全国の美容室など)には昨年の12月中旬より先行発売を実施中。一般には準備が整い次第、発売するそうだ。待ち遠しい方は同社のウェブサイトを随時チェックしていたら間違いない。
何しろ、一般発売前からすでに5000~7000個の受注が来ているというから、まさに待望の商品である。価格は6個入りで2,415円。
髪型によって、似合う服が似合わなくなったりすることがある。逆に、気に留めてなかった子が髪形を変えた途端、気になる存在になることも。
(寺西ジャジューカ)