「『宝塚歌劇団』と『ヘヴィメタル』。何の関係もなさそうなこの二つの言葉だが、実は深く結びついている。
舞台ではクイーンやレッド・ツェッペリン、ディープ・パープルなどの曲が使われることがあり、ハードなロック調の音楽を使用したロックオペラも上演。そしてその最たるものが、今回紹介するLIV MOONだ。

LIV MOONのヴォーカリスト・Akane Livは、2004年に退団するまで神月茜という芸名で雪組に所属していた元タカラジェンヌ。退団後はイギリスに留学し、帰国後は岡本茜と改名して舞台女優や歌手などとして活躍。そんな彼女が自分の理想とする音楽を実現するために結成したプロジェクトが、このLIV MOONなのだ。

音楽性は、現在欧米で絶大な人気を獲得しているシンフォニックメタル。オペラティックなヴォーカルとクラシカルな音楽性を融合させたヘヴィメタルで、オランダのウィズイン・テンプテーションやフィンランドのナイトウィッシュなどは世界的な人気を獲得している。

LIV MOONは、昨年10月に日本最大のヘヴィメタル・フェスティバルである「LOUD PARK 09」に出演。さらに花王「美容入浴液 エモリカ 蜜肌」のCMソングに「LA LUNA」が使用されるなど、デビューアルバム発売前からヘヴィメタル愛好家の間では注目の存在だった。

そして昨年12月16日に発売されたデビューアルバム「DOUBLE MOON」は、ヘヴィな曲からバラード、そしてポップな曲まで、バラエティに富んだ楽曲を収録。さらにオリジナル曲だけでなく、「オペラ座の怪人」やサラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」などのカバー曲も披露している。

“4オクターブの美神”の異名を持つAkane Livは、オペラチックで伸びやかなだけでなく、時にヒステリックに、そして力強く、その異名に恥じない歌声を聴かせている。
専門誌のレビューでは、なんと88点(100点満点)を獲得した「DOUBLE MOON」。気になった人はオフィシャルサイトで試聴してみよう。

初の単独ライブ「美神降臨~LIV MOON FIRST CLUB SHOW」も3月3日に東京 ・渋谷O-EASTで決定。170cmの長身と抜群のプロポーションでモデルとしても活躍していたAkane Livは、歌声だけでなくルックスも特筆もの。ライブの前売券は1月30日発売開始。その素晴らしい歌声と、美しい姿を生で拝めるチャンス到来だ。
(高岡昌己/studio woofoo)
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