以前、コネタでフーセンガムの部活動「バ部」について紹介したことがあるのだが、1月23~24日にバ部の部員たちが集まるイベントが開催された。

この情報を入手した時、頭に描いたのは辺り一面にボコボコと出現するフーセンガムたち。
そんな光景を期待しつつ、イベント会場である幕張メッセに向かった。
当日は「次世代ワールドホビーフェア'10 Winter」が開催されており、その中に一際甘い匂いを放つブースが。ここが、まさにバ部のブース。フーセンガムの魅力にとりつかれた部員たちが噛むガムの甘い香りが、私を包むのだ。

ちなみに「バ部」とは、フーセンガムカテゴリーで国内トップシェアを誇るブランド「バブリシャス」が手がける部活動。入部したい人は、公式ウェブサイト内や不定期に開催されるイベントで、気軽に入部が可能。
主に子どもたちに熱い部活である。

その部員たちがみつめる熱いまなざしの中、まず現れたのは部員達のカリスマ・和田コーチ。この人、スゴいのだ。バ部で公認されてるトリック(要するに、フーセンガムの技)を全て習得している。その数、なんと45種! 実はバ部の部会や公式サイトで新トリックの開発・募集を行っており、レパートリーは増える一方。これを全てマスターするのだから、骨の折れる役職だ。
まさに、“手錬”か?
ちなみに、チビッ子に大人気の『コロコロコミック』誌上では、バブリシャスによるページも毎号掲載。そこでは、和田コーチも活躍しており、部員達からの人気も最高潮。

そんな和田コーチによる「スーパーバブルトリックステージ」が、早速スタート。ここでは、和田コーチによる様々なトリックが披露される。まず見せてくれたトリックが、“四葉のクローバー”(小さめのフーセン4つをバランスよくふくらませ、キープするトリック)。このトリックを見せつけられ、客席にいる部員たちの負けん気に着火。
ブースの至る所でボッコボコとフーセンガムが膨らみだす。
それを部員たち同士で賛同し合う。ここで気をつけたい。バ部内では、特定の褒め言葉がある。それは「ナイスバブル!」。ガムを膨らませたら、部員同士で「ナイスバブル!」と声を掛け合う。
当然、当日のブース内も「ナイスバブル!」が飛び交いまくり。ここには、独特の熱さがある。

続いては、和田コーチと部員によるフーセンガム膨らませ対決。名付けて「60 Seconds(シックスティセカンズ)」。これは、制限時間60秒以内に、どちらが多くのフーセンガムを膨らませられるか競うというもの。当然ながら、和田コーチは30秒のハンデありで勝負に臨む。

これは、ハンデの影響で和田コーチの連戦連敗。と言うよりも、いわばコーチによる優しさか? にしても、12個、18個と大量のフーセンを膨らませる部員が続出で、全く持って頼もしい限り。

続いては「バブルトライアスロン」なる競技も行われた。これは2人1組で行われる、2組によるゲーム対決。
まずは、1人が風船に空気を入れて膨らませる。それが終わったら、もう1人が小麦粉の中に紛れ込んでいるフーセンガムを探す。
やり方は、手を使わずに口でキャッチする。口に入れたら、ガムを膨らませる。先にガムを膨らませたチームの勝ちだ。
競技が始まると、親子でチームを結成しゲームに参加する姿も見受けられ、みんなが顔を小麦粉で真っ白にしながらの奮闘ぶり。フーセンガムを通じた親子のコミュニケーションを、ここに見た!

最後は、1日を通じて行われた「ビッグバブルチャレンジ」の表彰式である。これは、膨らませたガムの大きさを競う競技。「はかーる君」と呼ばれる特設の計測器の前で、部員達が代わる代わるガムを膨らませるのだ。これが好記録の続出! コーチからも「みんな、上手くなったねぇ」と感嘆の声が。結果、23日には14センチのガムを膨らませたチビッ子が優勝。もう、私には想像のつかない境地である……。

「バブリシャス」を発売しているキャドバリー・ジャパン株式会社で、“バ部”の構想が立ち上がったのが、2007年の1月。およそ丸3年の歴史がある。イベント当日の1月23日には約9,000人の部員が在籍しており、イベントを体験して入部した人数を加えたら1万人越えが予想されている、この部活。
会場には、子供と共にフーセンガムを楽しむお父さんの姿も多く見受けられた。お父さんたちも、“昔取った杵柄”なのだ。「他の子はできるのに、僕はできない!」と悔しがるチビッ子と親子一丸となって奮闘。フーセンガムが、親子や仲間たちのコミュニケーションの潤滑油となった。
(寺西ジャジューカ)