そして、今度はこの商品だろうか。株式会社ジックランドから発売される『文字の椅子』が、今までにない椅子なのだ。何しろ、文字をそのまま椅子の形にしたのだから。
元々、同社では『文字‐ingアート』という、文字を素材にしたアート作品を制作・販売していた。
その一環として、この『文字の椅子』は製作されたという。
元々、実物見本として用意されているメッセージは“合格”と“恋愛成就”の2種類があるのだが、図面だけで言えば30種類ほどのメッセージが用意されている。また、オーダーを受ければ、だいたいの文字は形にすることが可能。漢字だけではなく、平仮名や漢字でもアルファベットでも椅子にすることができる。
ところで、この椅子。どんなシチュエーションで使うことを想定した物なんだろうか? 同社に直接、伺ってみた。
「まず、飲食店の店先に置かれることを想定しております。
他に考えられるのは、公園や街の広場など。
「最近は、世間のモラルの低下なども嘆かれていると思うんです。そこで、モラル低下を訴えるようなメッセージの椅子を公園に置いたら、何かしら影響があるのでは? と、考えております」
たとえば、公園に“思いやり”とか“阿吽”なんて文字の椅子を置いてみたり。無意識に、我々の心に訴えかけるかもしれない。
また、アミューズメントパークからの問い合わせも来ているという。
だが、見た目がノーマルな椅子とは異なる。文字の形をしているだけに、穴が開いてたり、ちょっと不安定そうかも。だけど、その点も対処済み。
「実際に座れば、穴が気にならないように頑丈な作り方をしております。裏から補強をしており、その補強箇所も表へ顔を覗かせないように工夫いたしました」
発売は3月の予定。注文は同社のウェブサイトで受け付けており、価格は1人がけが約4万円、2人がけが約75,000円。
私も、今度頼んでみようかな? “読んでください”とか、“仕事ください”とか。
(寺西ジャジューカ)