以前、知り合いが入院中に、ベッドに備え付けのテレピをよく観ていた。アームでベッドのパイプにモニターを固定しており、自由自在に角度や高さを調整できる。
「便利だなぁ、こんなテレビが俺の家にもほしいな」と思った。正直、筆者も寝ながらテレビを楽に観たいという欲望が湧いたのだ。

そしたら、そんなテレビがお手軽価格で売っているのを見つけた。しかもベッドだけでなく布団にも対応し、おまけにテレビだけでなく、話題のiPadまで装着可能とのこと。どんな製品なのか。

その製品は『レインボーアーム式テレビ』(ライフ・グリーン製)で、ベッド・布団両タイプ用。
液晶テレビは13.3、10インチの2タイプを用意。アームにテレビを装着できるアイテムで、それを布団やベッドの上に置き、寝ながら観られるというのが最大の特徴。仰向けだけでなく、体を横に向けて寝る人のために、アームの横部分にテレビを取り付けることも可能だ。

病院にある従来品のように手すりなどに固定するのではなく、アームを付属の足で布団・ベッドの上に置くだけなので、平らなところならどこでもオッケー。だから、テーブルの上に置いて、座って見ることもできるわけだ。

どうしてこんな製品を開発したのか。

「以前は、個人ユーザーには自身でアームの取り付けをお願いしていました。しかし、うまく設置できない場合もありました。そのことが、工具を一切使用せず、ベッド・布団に置くだけで簡単にテレビが観れる製品を手がけるきっかけとなりました」(ライフ・グリーン)

このような業務用っぽい特殊な製品はお高いのが普通だが、13.3インチモデルが6万4000円、10インチモデルが4万9500円と、意外にお手ごろ。また、iPadを装着可能なアダプターを販売予定とのことで、テレビも電子書籍も寝っ転がって観る時代到来か?

この製品、基本的には体の不自由な人が自宅でテレビを観るのに使うべきであろうが、健康な人もたまにはリラックスするために、寝ながらテレビを観る時間があってもいいだろう。
(羽石竜示)