ご飯を食べるとき、その“相棒”として何を飲むか? 深刻な問題だ。色々、あるだろう。
スポーツドリンクだったり、コーラだったり、ワイン党だっている。
私は、ハッキリ言って決められない。口の中をサッパリさせるお茶は外せないし、炭酸のあの刺激も捨て難い。

じゃあ、一緒にしてしまうのはどうだ? なんと静岡県の「木村飲料」では、緑茶使用の『しずおかコーラ』なる新種の飲み物を開発したらしいのだ。

言うまでもなく、こんなコーラは初めて見た。あまりにも斬新なのだが、どうしてこんな飲料を作ってみようと思ったのか? 同社に聞いてみた。
「静岡はお茶の生産第1位ということもあり、地元の活性化を目指して開発しました」
以前より、コネタでは同社の飲料について紹介してきている。『わさびらむね』『カレーラムネ』などなど。
そんな木村飲料お得意の“炭酸”と“緑茶”をドッキングして、静岡のアピールを検討。研究を重ねたところ「緑茶にはコーラが一番、相性が良かったんです」(担当者)という結論に達した。

そんな経緯で、新コーラの開発に着手した同社。一番苦労した点は、お茶の緑色をキープすることだった。
「コーラは茶や黒のイメージが強いですが、それを打破しようと考えたんです」(担当者)とのことだが、緑色のコーラが出来上がるまでにかかった年数は5年! しかし、見た目も肝の一つなのだから、妥協はできない。

そんな苦心作である『しずおかコーラ』を、実際に味わってみました。同社いわく、“和食に合うコーラ”らしいので、ご飯とサバとお味噌汁をいただきながら。
早速、コップに注いだのだが、液体の色が完全に緑色。アロエジュースのような、はたまた濃い緑茶のような。しかし、コーラだけに、すこぶる泡。香りも、コーラのそれではない。コーラと緑茶、バランス良く半分半分の香りがする。全くもって、今までにない。
コイツを口にしてみると、味はコーラ。でも、ただのコーラじゃない。他のコーラよりも押しが強くないのだ。
控えめに主張する甘みが、お茶の名残を感じさせる。だからこそ、米にも合う。味噌汁のジャマもしない。ほのかに残るお茶のテイストは口をさっぱりさせる。だからこその、“和食に合うコーラ”。

この『しずおかコーラ』は、同社のウェブサイトで購入することができる。価格は、1ケース(20本)で3,360円。

数々の地域名産品、町おこし商品は世にあるが、静岡における“お茶”ほど代名詞的存在はないと思う。
この新種のコーラは、新たな静岡の代名詞的存在になれるか?
(寺西ジャジューカ)
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