最近、米粉を使った食品を目にする機会が増えており、米粉パンを売るパン屋さんも増えているが、専門店というのはまだちょっと珍しい。今年4月に東京に2店舗(自由が丘と都立大学)をオープンした「米粉パン専門店 和良(わら)」が人気を集めている。


ご存じの人も多いと思うが、米粉パンとは、小麦粉の代わりにお米の粉を使って作ったパンのこと。同店では食パンやクロワッサン、バゲットなどの定番パン、さらにシフォンケーキやロールケーキなどのスイーツを用意。私も実際にいくつかのパンとロールケーキを食べてみたのだが、しっとりした口当たりが新鮮! やさしい甘みも上品で、なかでもロールケーキはかなり後引く旨さだった。

しっとりした食感に仕上がるのは、小麦粉を使ったパンと比べて水分量が多いから。また、良質のたんぱく質を含みヘルシーで腹もちもよく、小麦のパンほどバターを多く使わなくてすむので低カロリーなのが特長だ。

オープンして約2カ月だが、連日多くの人が訪れ、すでにリピーターもかなり多いという。
私が自由が丘店を訪れたときも、週末の午後ということもあってかなり賑わっており、しばらく並んで待つほど盛況だった。

もともと和良は2009年に岡山市内に出店したのがそのはじまり。以来、米粉パンの研究開発を続け、今年4月に満を持して東京へ進出した。将来的には全国に200店舗を目指しているという。和良の商品が米粉パン初体験という人も多く、
「もちもち・しっとりした食感に感動される方が多いです」
と担当者。国産米100%の米粉を80%以上含んだ商品を提供しており、農水省が推進する「FOOD ACTION NIPPON」「米粉倶楽部」活動にも推進パートナーとして参画している。


商品は常時50~60種類あり、なかでも人気があるのは食パン、シフォンケーキ、クリームパン、クロワッサンなど。今後も続々新商品が登場する予定とのこと。

米なのか、パンなのか? そんな疑問はさておき、純粋に新感覚の味を楽しんでほしいところ。自由が丘店には2階にイートインスペースもあるので自由が丘散策のついでにもオススメです。
(古屋江美子)