ハンモックで寝たことがあるだろうか? もう、雰囲気からして優雅。
はじめは馴れてなくて、あの“ブラ~ン”とした揺れにもっていかれて、落ちちゃいそうなビビりがあったのだけど、実はナカナカ落ちない。


あのハンモックを、どうしてか内部に設置したバッグが製作された。その名も『ハンモックバッグ』(税込2,100円)。

何とも気持ち良さそうだが、そのハンモックに誰が寝るというのか?
それは、タマゴとかイチゴとかトマトとかケーキとかお寿司とか……。要するに、デリケートな物。

例えば、タマゴをスーパーとかで買い物したとする。問題は、家に帰るまで。

その点について、『ハンモックバッグ』を扱う「株式会社ラキアルコ」の井上さんに伺った。
「このバッグを思いついたきっかけは、私が買い物の際に不自由に感じていたことがあったんです。タマゴとかイチゴをバッグに入れていたら、割れたりゴチャゴチャになったりしますよね。お寿司パックも、運んでる途中に斜めになったりというのがありました」

その対策として考案されたのが、“ハンモック”。
「これらの物を宙に浮かせて、他の商品と別にして運べばいいと考えたんです。ハンモックには滑り止めをつけ、パック類も滑らないようにしました」

このバッグを開発するまで、井上さんは普通の専業主婦だったという。
自身の主婦生活の中で“あったら、いいな”という思いを形にし、これを機に同社を設立。

『ハンモックバッグ』は7月から東急ハンズ、株式会社ラキアルコのウェブショップで発売されているのだが、反響は意外にも男性からが多いという。
「京都にお住まいの方から『お造りをつくっても、運ぶ時に片寄ってしまっていた。そういうのをハンモックに乗せると便利』という、お声をいただきました。皆さん、『こういうのがあったらいいな』という思いがあったみたいです」

使い方は、まずバッグの入り口片側に取り付けられた収納カバーを広げる。これを、反対側の入り口にマジックテープで止め、“橋渡し”のように。
すると、ハンモックが出現する。この上にデリケートな商品を乗せ、宙に浮かせた状態で運ぶのだ。
これだと平衡が保たれるし、他の物とは別に持ち帰ることにもなる、結果、片寄ったりツブれたりしない。

寝心地はいいわ、ツブされることはないわ、タマゴも寝心地がイイに違いない。
(寺西ジャジューカ)