bit

おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

玄関やリビングの片隅にちょっこり置くだけで、こだわりのインテリアを、一瞬にしてゆる~い「実家的空間」に変えてしまう“おかんアート”。それは、中高年のご婦人(おかん)たちが手づくりする作品群のこと。時にモッサリしていたり、実用的じゃなかったりもするけれど、エコで、温かみがあって、なんとも言えず愛くるしい。そんなおかんアートが神戸・三宮に大集結する!という噂を聞きつけ、足を運んでみた。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

「おかんアートとハンドメイド展2018」は11月3日&4日、「マンダリンパレス」なる、元中華料理店跡で開催された。同店は3年前に閉店したのだが、新たな借り手がつかずにいたところ、実験的にイベント会場として活用することになったそうだ。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

会場に一歩、足を踏み入れると、おかんアーチストたちの顔パネルがずらり。パネルの下に、プロフィール紹介や、それぞれの代表作が展示してある。バザー的なものを想像していたのだが、かなり本格的な展示のよう。 手芸にはまったきっかけや、「わたしの人生グラフ」というこれまでの歩みを折れ線グラフで示したデータもあった。結婚、育児、仕事、身体の不調など、一人ひとりにそれぞれのドラマがあり、思わず読み込んでしまう。子どもの誕生をきっかけに、手づくりに目覚めたというおかんが多いようだ。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

にこやかなおかんたちに混じって、おとんアーチストの姿も。自作の竹細工を手に、いぶし銀のような存在感を放っている。今回は、2~3名のおとうさま勢も参加しているとのこと。それでは、さっそく作品を見ていこう。


“おかんアート”は町と人、地域を結ぶ存在


おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も
これ、うちの母も作っていました……。なつかしかわいい、ブタの軍手人形。

このイベントの主催は神戸の兵庫区に拠点を持つ、「下町レトロに首っ丈の会」。運営者の山下香さんによれば、この催しは今年でなんと10回目になるそう。
「毎年1回、必ず開催する、おかんアートの甲子園のようなものだと考えているんです(笑)。高校球児がおかんで、その周囲に応援団がいる、みたいなイメージ。回を重ねるごとに、おかんの皆さんが運営に積極的に関わるようになってくださって、進化しつつあります」

一級建築士でもある山下さんはフランスで建築を学んでいた際に、神戸市兵庫区と、パリの19区が似ていることに気づいたという。
「どちらもいわゆる住商工混在地域といわれる下町。帰国後、仲間と町の魅力を再発見するツアーなど開催していたところ、病院や公民館、昔ながらの喫茶店などいたるところにある“おかんアート”の存在に気づき、人と人をつなぐものとして興味を持つようになりました」

そして、2008年より「おかんアート展」を毎年開催するようになり、2011年には『おかんアート ー兵庫長田おかんアート案内ー』なる書籍もリリース(長らく在庫切れとなっていたが、このたび増刷して現在発売中)。今回の会場であるマンダリンパレスもそうだが、「町の中に存在する、デッドスペースをどう生かすか」ということに関心があるという山下さん。
単に「おかんアートがかわいい、癒される」というだけではなく、背景には町と人、コミュニティのありようを見つめる視点があったのですね……。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

空き缶を再利用したペン立て。おかんアートでは、「エコ」という視点も重要。「もったいない精神」が創作の原動力になっていることも多いという。そういえば昭和の頃は、「タバコの空き箱でつくった傘」や「サントリーオールドの空き瓶でつくったインディアン」などが定番だったが、今回、それらは見かけなかった。おかんアートは時代を映す鏡でもあるのだ。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

お菓子を詰めてお出かけしたい、ニットのポシェット。お孫さんへのプレゼント用に手編みすることも多いのだろう。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

そこはかとなく危険な香りが漂う、ネコキャラの展示品。兵庫県らしく、阪神タイガースのユニフォームを着た子も。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

これからの季節にぴったりの、温かそうなニットの作品群。いまどきの“作家さん”がつくる作品とはひと味違う、失われつつある昭和の香りに心ときめく。
おかんたちの温かみにあふれた「おかんアート」の祭典 86歳の巨匠も

大人気だった、「ぼけぼー」というマスコット。静岡・沼津に住む91歳のきよゑおばあちゃんが、85歳からボケ防止のために創作しているため、「ぼけぼー」というのだそうだ。すでにSNSなどでも大人気のようでビックリ! かわいらしいロゴはイラストレーターのお孫さんによるもの。

あわせて読みたい

コネタの記事をもっと見る 2018年11月19日のコネタ記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

コネタニュースアクセスランキング

コネタランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

おもしろの人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

コネタとは?

B級グルメやネットで話題のネタを徹底リサーチ! 流行トレンドをおもしろい視点と大きな写真で毎日お届け。

その他のオリジナルニュース