特に、気になるのは“お腹”。ボコッと出っ張った自身のお腹は、まるで妊婦さんのよう。一方、アスリートのお腹は段がついて、いかにも堅そうで……。まるで、仮面ライダーのよう。
そんな堅そうな「仮面ライダーの腹筋」が、もしもケースだったら? 株式会社ジョイパレットが発売する『ガジェットヒーロー』は、そんな夢が形になった。これは、仮面ライダーのボディをデザインして作ったノートパソコン用ケースである。
もう、四の五の言わずに画像を見てほしい。いかにも堅そう! 丈夫そうだ。「ヒーローがモバイル機器を護る!」というキャッチフレーズも、イカしている。
その辺りを、同社に伺ってみた。ケースに施されたこの腹筋は、収納されたモバイル機器を完全にガードするためのもの?
「いえ、そういうわけではないんです。
あくまで、デザインのために施された腹筋。ただ、そのクッション素材の外装で内部を守ってくれる。
このパソコンケース開発のきっかけも、仮面ライダーの屈強なボディに魅せられたがゆえ。
「パソコンのインナーケースにあるウレタンは、仮面ライダーの強靭なボディのような感触があると気づいたんです。また、インナーケースにキャラクターを扱ったものは少なく、面白いのではないかということも理由のひとつです」
ウレタンで“強靭なボディ”を表現するためには試作が繰り返されており、辿り着いた加工表現方法は、現在特許申請中の新技術である。
しかし、遡ってみると『仮面ライダー』の放映開始は71年。当時の直撃世代は、今や45歳前後の大人となっている。その辺は大丈夫か? 購買層と合致しているのだろうか。
「仮面ライダーシリーズは、幅広い年代にアピールできる不動の人気キャラクターです」(担当者)
『仮面ライダー』は、パソコン世代や若年層にもお馴染みの存在。今回の商品化に際して、同社に迷いはまったくなかった。
そんな『ガジェットヒーロー』は、全国の雑貨店、家電量販店、ホビーショップ等で10月1日より発売中。
実は、今回は「仮面ライダー1号」だけでなく、「仮面ライダーV3」と「ショッカー戦闘員」も同時に発売されている。
そして、次回発売バージョンとして開発中なのが、「ウルトラマン」シリーズのパソコンケース。
「カバンのなかから出したときに、『なにそれ!』という声で場が和んだりしたら、うれしいです」(担当者)
ノートパソコンに、iPadに、ネットブック……。様々なモバイル機器を守ってくれる、正義の味方である。
(寺西ジャジューカ)