今年の真夏に起こり、世間を震撼させた大阪の二児遺棄事件。秋がきてすっかり沈静化したように見えるものの、今なお児童虐待のニュースなどを見聞きするたび思い出すという人も多いのでは? 日本ギャルママ協会(ホントにこんな団体があるらしい)がこの事件を受け、育児の悩みを持つママたちのために、8月より無料のメール相談を開始したという。
このプロジェクトのリーダー的存在、シングルマザーで2才の女の子を育てているという泉舞(いずみ・まい)さん(日本ギャルママ協会理事)にお話を伺ってみた。

「私を含め周囲には心を痛めている子がとても多かったのですが、同時に『何もできない』というもどかしさも感じていました。同じような悩みを持つ子たちの話を聞いてあげることだけでもできるんじゃないか……ということでまずは自分のブログで呼び掛けることからはじめ、1週間後には協会のサイトにコーナーを設けました。最初のうちは相談件数も少なかったのですが、協会員の子たちがそれぞれ自分のブログで呼び掛けてくれたりして、少しずつ相談が寄せられるようになりました」

どういった悩みが多いのでしょうか? と聞いてみたところ、プライバシーの問題から具体例などは話せないが、急を要するような深刻な相談は今の段階では少数派とのこと。ほとんどが育児にまつわるちょっとした悩みや、旦那さんや義理親についての愚痴のようなものが多いらしい。ただ、3カ月ほどメール相談を続けて舞さんが思うのは、「悩みを独りで抱え込んでいる子がとても多い」とのことだった。


若くして母になる女の子の中には、両親が離婚・再婚していたりでいい関係を築けずにいたり、中でも10代で出産した子の場合、同世代の友達はまだ恋や遊びに忙しく、話が合わなくなってしまうことも孤立感を深める一因とか。

また、盛りヘア、ネイル、まつげエクステといった外見に加え、若すぎることから見知らぬ人にいきなり注意されるようなこともあるらしい。子供が転んでケガをしただけなのに「虐待してるんだろう」とか、ファミレスなどで子供が“遊び食べ”しているのを見て、「おまえが食べ物を大切にしないからだ」と事情も知らずにいきなり注意する失礼な人もいるそうでビックリ!

私の周囲にも、いわゆるギャルママ雑誌を見て拒絶反応を示す人が少なくなく、なんだか今だに世間では型にはまった母親像が求めらているんだな~と感じることもしばしば。派手な外見とはウラハラに、意外にまじめな中身とのギャップが激しいギャルも多いのかもしれませんね!? 母親なのだからおしゃれや自分のことは二の次でアタリマエ……みたいな風潮に息苦しさを感じている人は一度、相談してみてはいかがでしょう?
(まめこ)