パソコン内のデータバックアップ、どうしてますか。DVDやブルーレイ、USBメモリーなどいろいろ記憶メディアはあるけれど、HDDからすべてのデータを別のHDDに丸ごとコピーしてしまう方法もあるのはご存知だろうか。
しかも、パソコンを使わずに!

それには、『クローンIDE HDDスタンド』(MARSHAL販売)なるものを使う。中のHDDを取り出し同スタンドに接続、すると別の新しいHDDに直接コピーできる。しかも、IDEという旧来の接続方式のHDDから新規格SATAのHDDへコピーが可能なので、新しいパソコンに乗り換えるときにとくに便利。

操作はコピーボタンを押すだけ。あとは、コピーモードインジケータを見て、100%のところまで点滅すればコピー完了だ。HDD同士のコピーだけでなく、東芝液晶テレビREGZAなどの外付けHDD(録画先)、プレイステーション3内蔵HDDのバックアップディスクの作成にも使える。


だが、そもそもなぜこのような製品を思いついたのか、MARSHALさんに聞いた。
「アイデアが生まれたのは2009年7月ごろ。ソフトウェアのバックアップは難しく、うっかりバックアップ先を間違えるなどの操作ミスが起きやすい。また、バックアップ中はPCを使うことができない。そんな理由から、PCを使わずに手軽にバックアップできる方法はないかと考えてできたのが、クローンHDDです」

IDE HDDからSATA HDDへコピー可能ということだが、IDEからIDE、SATAからSATA、SATAからIDEのコピーはそれぞれ可能か。それと、コピー時間はどのくらい?
「全て可能です。
コピー時間は160GBが約45分(※)。ただし、この数値は平均値で、HDDの状態によって転送速度は異なります」

今後、さらにラインアップの拡充予定は。
「現状は具体的に申し上げられませんが、バックアップ機能を充実させた製品を開発中です」
今度はどんなコピー機能を搭載した製品が出るのか楽しみである。

HDDはパソコン作業の記録をすべて納めた大事なもの。日ごろから、万が一壊れたときに困らないためにコピーしておくべきだろう。
(羽石竜示)

※USB2.0相当60MB/S。
データはSATAHDDからSATAHDDのコピーデータです