子供の頃に夢中になった『ナイトライダー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の影響だろうか。乗り物が進化すると、「ドンドン、今が“未来”になってきているな」と、喜びの実感が湧いて来るんです。

例えば、今やお馴染みの「セグウェイ」が登場した時。あれは、かなり興奮したな……。

そして、新たに未来の乗り物が登場! 株式会社ecomoが開発中なのは、その名も『Poweride(パワーライド)』。
これは、いわゆる“未来の自転車”です。まず、普通の自転車として乗りこなすことができる。そこまでは普通だ。そして、ここからが醍醐味。手元のボタンを押すと、モードがチェンジ! 電動アシスト自転車にもなるし、それどころか原動機付自転車にも切り替わる。

想像してみてほしい。さっきまで自転車だった乗り物が、いきなり原付になっちゃうのだ。なんて、カッコいいんだろうか……。
「電動アシスト自転車の類は多々ありますが、乗りたいと思うデザインのものがなく、デザインに優れたものの開発を目指しました」(同社・担当者)
デザインも、カッコいい。


そして、もちろん機能面も。
「乗る人のニーズに合わせ、モードを切り替えられるのが新しい点だと考えております」(担当者)
「自転車」、「電動アシスト自転車」、「原動機付自転車」と、その3役を1台でこなしてしまう。このような乗り物を、同社では“ハイブリッド自転車”と総称しているという。

ただ、何度も言うけど普通の自転車ではない。モードを原付に替えたら、最高時速25キロに。……となると、必要なものが当然出てくるだろう。
まず、サイドミラーとナンバープレートはマスト。他にも、スピードメーター、ブレーキランプ等、通常の二輪車相当の保安部品が必須だ。
「原動機付き自転車として走行する場合は、免許証とヘルメット着用も必要となります」(担当者)

それらの改良点を乗り越え、当面はレンタサイクルとしての展開を考えているという同社。まず2012年春には、電動アシスト自転車としての製品化を目指している。これぞ、未来の公共交通か。
「レンタサイクルは、地方自治体でも非常に取り組みやすいシステムです」(担当者)
ちなみに、『Poweride』を原付にした場合のエネルギー源は電気。
1時間でフル充電できる仕組みも、すでに完成している。

それにしても、こんな乗り物が当たり前となる時代が来たら、嬉し過ぎる! いつ、乗りこなせる日が来るんだろう? ……もうすぐです。
(寺西ジャジューカ)
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