「勝負下着」という言葉があるが、未だにイマイチわからない。どんな物が、いわゆるそれなのか。
……もしかして、今まで勝負を挑まれたことが無かっただけだったりして。

ところで、面白いアンケートが実施されている。ワコールが全国のインターネットユーザー男女計2,558名を対象に行ったのは「勝負下着に関する意識調査」。
この結果を見ると、勝負下着に抱く男女それぞれの意識が浮き彫りになっていて、非常に面白いのだ。そちらを、今回はご紹介していきたいと思う。

実は、その前に知っていただきたい。
この調査では、男性の3人に1人が異性の下着に対し「これだけは許せない」、「これだけは引いた」という経験をしていたことが明らかになっている。
そこで、そんな3人に1人に「(女性の下着に)幻滅した理由」を直撃! 結果、1位に輝いたのは「色やデザインがダサい」という、元も子もない回答で……。2位には「伸びていてだらしない」がランクインし、3位には「小さすぎて肉が乗っかっている」が滑り込んだ模様。色やデザインなど下着の見栄えもさることながら、下着の状態やボディラインについても男性はチェックしているということか。

続いては、「あなたにとって勝負とは何ですか?」という質問が設けられた。結果、他との圧倒的大差をつけて「デート」という意欲的な回答が1位に輝いている。
その後には「仕事」(2位)や「試験・テスト」(3位)が続いているのだが、この結果を見ると世間のデートに対するモチベーションの高さが明らかではないだろうか。それはそうだろう。どう考えても、勝負時!
上記のデータを踏まえ、このクエスチョンをぶつけてみたい。「勝負下着といえばどれくらいの価格をイメージしますか?」。結果、男性の回答は平均で 5,147円、女性の回答は平均で9,526円となった。
ここで注目すべきは、女性からの回答である。
なんと半数近くの女性が「勝負下着は10,000円以上」と回答しており、それどころか20,000円以上と答える女性も多く見受けられている。普段のブラジャーの価格を考えると、女性の「勝負下着」への思い入れはかなり強い傾向にあるようだ。

そこで、勝負下着を持っている人に限定して聞いてみたい。「勝負下着は何着持っていますか?」とワコールは質問してくれており、6割以上の方が「2~3着」と回答している。続いて、2位が「1着のみ」、3位は「4~6着」という結果に。
ドンドン突っ込んでいこう。
勝負下着を複数持っている人に対して、今度は「複数持っているのはなぜですか?」と矢継ぎ早な質問が投げかけられた。ここでの回答が、また興味深いのだ。最も多かったのは「気分で変える」、「ローテーションで使用」といった想定内の理由だったが、少数意見には「毎日が勝負」、「狙っている相手が複数いる」といった“勝負師”からの赤裸々な吐露も……。「毎日が勝負」、何とも力強い言葉ではないか。

そして、続いては現実的な質問。勝負下着を持っている人に限定した、「勝負下着から格下げになった下着はありますか?」という問いかけである。
結果、「はい」が62.3%で「いいえ」が35.1%。では、どうして格下げとなったのか? その理由として最も多かったのは「新たな勝負下着を手に入れた」という回答で、実に全体の約6割を占めた模様。
ここでフラッシュバックするのは、前述の質問ではないだろうか。男性が女性の下着姿に引いた理由として非常に多かったのは、「伸びていてだらしない」という声であった。せっかくの勝負下着も、買い替え時を誤ると“負け組”になってしまう可能性があるのかもしれない。手持ちの下着のチェックは欠かさない方が賢明だ。


そして、いよいよ核心に迫っていく。勝負下着を持っている女性にのみ投げかけられたのは「勝負下着で重要視するポイントは何ですか?」というクエスチョン。結果、1位には「デザイン」が輝き、2位には「セクシーさ」がランクイン!
ただ、ここで重要なのはもう一方との対比である。男性に対しては「異性の下着でチェックするポイントは何ですか?」という質問が投げかけられた。安心してください。男性の場合も大差ないから。1位は「デザイン」、2位は「セクシーさ」という結果に終わっています。
ただ、問題はそれ以外の要素。例えば、4割以上の男性が「手触り」を重視しているのに対し、女性は3割弱しか気にしていない。逆に「胸が大きく見える」というポイントを3割以上の女性が重要視しているにもかかわらず、男性は1割強しか気にしていない。女性は勝負どころを誤ると、その心意気が男性に響かない恐れも……。私は今、異文化交流という名言を思い出した。

最後に設けられたのは、「毎日“勝負”をしていそうなタレント・有名人は誰ですか?」というクエスチョン。
この設問、栄えある第1位は杉本彩さんに輝いています! これは、2位の3倍近い票数を獲得してのものだそう。なお、男性の1位は、総合でも2位になっている石田純一さん。なるほど、毎日勝負してそうだ。見習いたい。
(寺西ジャジューカ)