34歳にもなって大学生に見間違われるような自分(自慢)が言うと“上から目線”に取られてしまうかもしれないが、同窓会に出席すると「このオバチャン、誰!?」と驚愕することがある。しかも、その女性がかつての高嶺の花だったと知った日にゃ……。

いやいや、恋に仕事に色々とあるはずのビジネスウーマン。その戦績が、きっと身体に刻まれたのだろう。

その一方で、こんなデータもある。オルニチン研究会は首都圏在住の20~40代の働いている男女600人を対象に、「疲れと肌に関する調査」を実施したそうだ。
ここで浮き彫りとなった事実が、どうにも興味深くて……。

一つずつ、見ていこう。まず手始めは、女性のみに向けられた質問。「初対面の男性を見た際に好印象を受けるポイントは?」である。
結果、1位に輝いたのは「肌」(86.0%)であった。へぇ~、そういうもんですか! 続いての2位には「姿勢」(85.3%)が、そして3位には「髪」(81.7%)がランクインしている。なるほど、確かに“働く女性”が見逃さなそうなポイントだ。気が抜けない。


続いての設問は、またしても女性限定のクエスチョン。「あなたの肌質が悪化するときの原因と思われることを教えてください」。初対面の男性を見るときの好印象ポイントに「肌」と回答した女性は多かったが、だからこそ自分も肌をキレイに保ちたいはず。切実な質問ではないだろうか。
そんなこの問いでのトップ3は、1位「疲れ」(83.7%)、2位「ストレス」(77.7%)、3位「睡眠不足」(75.7%)となっている。
特に今のような時期は「新年度で新しい環境に慣れるのに負荷がかかる」、「職場の異動などでストレスを感じる」など、新生活から来る疲れやストレスが影響するかもしれない。

そこで、今度は少し角度を変えた質問を。「鏡で自分を見たときに疲れが表れているのは、どこだと思いますか?」(回答者:女性)
ここでのトップ1は、やはりというか順当というか。76.3%で「肌」という回答が最も多く寄せられた。そして2位に「目元」(69.0%)、3位には「顔色」(54.3%)がランクイン。
やはり、この結果も順当だろう。何しろ、肌は体調のバロメーター。
肌と疲れには密接な関係があるのだ。

そして、次が今回で最も刮目していただきたいクエスチョン。男性のみに投げかけられたのは、よりにもよって「仕事後の女性の顔は、いくつ老けて見えますか?」という問いであった。
結果、全回答の平均を取ると、仕事後の疲れた女性の顔は「実年齢より5.53歳老けて見える」という数値が弾き出されている。衝撃的な結論だな……。

なるほど、肌と疲れに密接な関係があることはわかった。では、その「肌」に焦点を当てた質問を女性限定で。次のクエスチョンは「あなたの今のお肌の悩みを教えてください」。
この設問では、1位「乾燥」(62.3%)、2位「シミ」(54.3%)、3位「毛穴の黒ずみ」(50.3%)というトップ3に落ち着いている。
また、続いての「あなたの将来のお肌の悩みを教えてください」という設問では、1位に「シミ」(71.7%)が、2位には「シワ」(68.7%)が、そして3位には「たるみ(ハリのなさ)」(60.7%)がランクイン。

前述の質問で、女性の“現在”の肌の悩みと“将来”の悩みの両方に「シミ」が挙げられることがわかった。では、そのシミデビューはいつだったのか? こちらについても集計を取ったところ、初めてシミを見つけた時の年齢は平均で27.95歳という結果に。
意外と早いモンなんだな……。

では、シミの一番の原因となる紫外線対策を女性は正しくできているのか? 「紫外線対策を始めるのは(意識するのは)何月からですか?」という問いでは、「5月」(24.3%)と回答した人が最も多く、紫外線が急激に強くなる3~4月に紫外線対策を始めている人はたったの33.7%(3月が12.7%、4月が21.0%)。
悩みとして挙げているにも関わらず、正しく対策ができていないことが浮き彫りとなってしまった。

ストレスが多く、なかなか疲れが抜け切れない現代人。疲れ肌状態の女性は、男性から5~6歳も老けて見られてしまう。
しかし、対策法も誤ってはいけない。東京シナジークリニックの森田祐二先生によると、肌は「内臓を映す鏡」だそう。つまり、UV対策や美肌コスメなどの外側からのケアだけでは、アンチエイジングとして“張りぼて”に過ぎないのだ。疲れ肌の改善効果があると言われている「オルニチン」(しじみに含まれているアミノ酸の一種)等で、中と外からのアンチエイジングを試みると効果的だそうです。
(寺西ジャジューカ)
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