そんな時、面白い企画が実施されました。キッコーマンが4月某日に開催したのは、報道関係者向けの「エンターテイ麺 ライブ試食会」。この会にて、キッコーマンの「本つゆ」を用いた夏向けのそうめんのアレンジレシピが提案されたのだ。
そして、同レシピを開発した人物について。これが凄い。当日に姿を現したのは、名店として名高い日本料理「賛否両論」の店主・笠原将弘氏だった。
「もしかしたら皆さん、そうめんの食べ方がマンネリ化しているかもしれません。そこで、今年はそうめんの歴史を変えようかなと思います。“そうめん元年”です」(笠原氏)
あまりにも軽妙なトークから、本日の会はスタート! 今日は、笠原シェフが開発したいくつものそうめんレシピから厳選した4品を紹介してくれるらしいです。
では、まず1品目。
「『私はもっと派手好き!』って方は、100色くらい作っていただいてもいいと思いますんで」(笠原シェフ)
アイデア次第で、大根おろしは無限に作れる。赤だったら梅干しでもトマトでも良いし、薬味系だったら何でも美味しいに決まってる。
当然、キッコーマン主催の試食会なんだからそうめんつゆも欠かせない。このレシピにおける割合は、本つゆ100ccにお水300ccです。
「いきなり大根おろしをつゆに入れるとその味で終わってしまうので、そばにわさびを付ける感覚で食べるといいと思います」(笠原シェフ)
続いての2品目は「香味ネギだれのやわらか鶏そうめん」の登場!
手始めに、みじん切りしたねぎ、おろししょうが、ごま油、塩、黒こしょうを合わせて和える。これらによって、つゆがねぎ風味となるのだ。
そして、お待ちかね「鶏のささみ」の出番がやって来た。しっとりさせるため沸いたお湯に入れ、火を止めて5分置く。
「全ての麺に共通して言えるんですけど、あまり固くて大きい具材は馴染まないです。つゆをズルズルっと吸った時に違和感のある具材が入って来ない方が美味しいですね」(笠原氏)
これらにトマトを乗せ、つゆ(100ccの本つゆに400ccの水)を注いで完成。このそうめんが香ばしくて美味しい! ごま油と鶏のささみのおかげかな? 濃口だけど、後味はサッパリ。つゆも飲み干してしまいました。
そして3品目は「イタリアントマトそうめん」なる、変わり種レシピである。
ここで取り出されるは、なんとデルモンテトマトジュース(200cc)。そこに本つゆ100ccと水300ccを加えると、イタリアンなそうめんつゆの出来上がり! その上に細切りにした生ハムとトマトと相性の良いモッツァレラチーズを乗せ、ベビーリーフミックスを散らしてあげる。
「デルモンテのトマトジュースと本つゆの相性の良さは鉄板ですから」(笠原氏)
これ、食べてみると本当にイタリアンで! でも、“トマトジュース満点”という感じでもない。トマトを嫌いな方でも、美味しくいただけると思う。あと、このつゆを使って“トマト雑炊”を作っても美味しいだろうなぁ。
最後は、打って変わって和風な「薬味たっぷり冷やっこそうめん」を。
肝心のつゆの割合は、本つゆ100ccに水300cc。少し濃いめだと思われがちだが、冷やっこと一緒に食べるならこの位が適当だったりする。
豆腐に関しては、手で崩して断面をギザギザに。味が絡みやすくなるのと、豆腐の甘さや旨味も感じやすくなるのが狙いだそう。これをそうめんにグアッと乗せ、その上に薬味(みょうが、しそ、かつお節、おろししょうが)をバサッと。またこの上に散らすは、市販のカリカリ梅を細かく切り刻んだもの。梅と豆腐、梅とみょうが、梅としそ、全て相性はバッチリである。
「全体的に柔らかいもの(そうめん、豆腐など)ばかりなので、ちょっとしたアクセントにカリカリ梅を乗せました。変わった食感があると、飽きずに食べられますからね」(笠原氏)
食べてみると、みょうがやしょうががピリリと効いて「夏だな!」と爽快感満点です。暑い日にガツンと食したいし、梅もアクセントになっていい感じのそうめん。
これらの“エンターテイ麺”レシピ、特設サイトにて作り方がしっかり公開されているので気になる方は要チェック。
日本料理の名店シェフによって幕が開いた“そうめん元年”の始まりですよ!
(寺西ジャジューカ)