私が社会に出て、初めて上司に怒られたのは“箸の持ち方”だった。「それ、鉛筆の持ち方だぞ!」と。
最近、パソコンに付きっきりで鉛筆離れが加速しているから、余計不安になる。そんな時に、ちょっと面白いアイテムを発見したんです。トンボ鉛筆が2月6日より発売している『ippo! うずまきグリップ』(税込み126円)は、“正しい持ち方”になる鉛筆用グリップ。
使い方は簡単。このグリップを鉛筆に巻き、グリップの谷間に沿って3本の指をあてがうと、正しい鉛筆の持ち方になるという。
ちなみに、“正しい持ち方”ってどんな感じ? 無意識に持っているから、その定義がわからない……。同社曰く、鉛筆の正しい持ち方はこうだ。
「親指・人さし指・中指でつまむようにし、6角鉛筆は一面おきに、三角鉛筆は各面に指をあてて持ちます。鉛筆と机の角度は60°にし、背筋を伸ばして正しい姿勢で書きます。この持ち方が筆記具を自由に動かせ、『とめ・はね・はらい』などで適度な筆圧をかける疲れにくい持ち方です。
そんな『ippo! うずまきグリップ』開発のきっかけについてだが、実は以前より“うずまき鉛筆”と呼ばれる鉛筆が存在していたという。この鉛筆には大きなネジ山のような加工が施されており、その大きならせん形は親・人・中指のポジションを導くのに有効であると古くから知られていた。
しかし、問題点がない訳じゃない。“うずまき鉛筆”に慣れてしまうと「この鉛筆じゃないと上手に持てない」という依存を生んでしまっていたという。普通の鉛筆じゃ、正しくない持ち方に逆戻り。そんな“うずまき鉛筆”の効果を疑問視する人もいたそうだ。
その点、うずまきグリップは普通の鉛筆にうずまき形の良さを利用でき、グリップを簡単に外すことだってできる。新しいアイテムである。
実際、私もグリップを取り寄せて試してみたのですが、「人さし指はここにあてるんですよ」、「親指はここに添えるんですよ」と自然に先導してもらっている印象があって。この持ち方を体で覚えたら、徐々にグリップを外していけばいいのかも。あぁ、そうか。自転車の補助輪みたいな考え方だろうか。
ちなみに、素材はシリコン。大きなコイルのような形状を記憶した軟質樹脂となっていて、筆圧も自然に得られる。柔らかい質感でした。
そんな『ippo! うずまきグリップ』への反響としては、「鉛筆の持ち方を教える時間がない保護者の立場をよく理解してくれた」、「手間が省けた」、「自分も手本になるような持ち方をしていないので助かる」といった声が、主にお母さん方から寄せられているという。
保護者からの人気には理由があるのだ。現実問題として、現在は以下のような状況が存在する。
「鉛筆を正しく持てる人は小1で2割、小5で3割、中学生で約3割、高校生で半数」(※)
鉛筆の正しい持ち方を早いうちに教えたいお母さんは多いようだが、このグリップはそのニーズを満たしていると思う。基本的には、小学生向けの製品だそうです。
(寺西ジャジューカ)
(※)<1998年発行「青少年の生きる力を育むための総合的調査研究」(文科省生涯学習局委託研究)>
っていうか、箸と鉛筆って違う持ち方なんだっけ? あれ、正しい鉛筆の持ち方ってどんなだっけ。あれ、何もかもわからなくなってきた。あれ……?
最近、パソコンに付きっきりで鉛筆離れが加速しているから、余計不安になる。そんな時に、ちょっと面白いアイテムを発見したんです。トンボ鉛筆が2月6日より発売している『ippo! うずまきグリップ』(税込み126円)は、“正しい持ち方”になる鉛筆用グリップ。
使い方は簡単。このグリップを鉛筆に巻き、グリップの谷間に沿って3本の指をあてがうと、正しい鉛筆の持ち方になるという。
ちなみに、“正しい持ち方”ってどんな感じ? 無意識に持っているから、その定義がわからない……。同社曰く、鉛筆の正しい持ち方はこうだ。
「親指・人さし指・中指でつまむようにし、6角鉛筆は一面おきに、三角鉛筆は各面に指をあてて持ちます。鉛筆と机の角度は60°にし、背筋を伸ばして正しい姿勢で書きます。この持ち方が筆記具を自由に動かせ、『とめ・はね・はらい』などで適度な筆圧をかける疲れにくい持ち方です。
これを“正しい持ち方”としています」
そんな『ippo! うずまきグリップ』開発のきっかけについてだが、実は以前より“うずまき鉛筆”と呼ばれる鉛筆が存在していたという。この鉛筆には大きなネジ山のような加工が施されており、その大きならせん形は親・人・中指のポジションを導くのに有効であると古くから知られていた。
しかし、問題点がない訳じゃない。“うずまき鉛筆”に慣れてしまうと「この鉛筆じゃないと上手に持てない」という依存を生んでしまっていたという。普通の鉛筆じゃ、正しくない持ち方に逆戻り。そんな“うずまき鉛筆”の効果を疑問視する人もいたそうだ。
その点、うずまきグリップは普通の鉛筆にうずまき形の良さを利用でき、グリップを簡単に外すことだってできる。新しいアイテムである。
実際、私もグリップを取り寄せて試してみたのですが、「人さし指はここにあてるんですよ」、「親指はここに添えるんですよ」と自然に先導してもらっている印象があって。この持ち方を体で覚えたら、徐々にグリップを外していけばいいのかも。あぁ、そうか。自転車の補助輪みたいな考え方だろうか。
ちなみに、素材はシリコン。大きなコイルのような形状を記憶した軟質樹脂となっていて、筆圧も自然に得られる。柔らかい質感でした。
そんな『ippo! うずまきグリップ』への反響としては、「鉛筆の持ち方を教える時間がない保護者の立場をよく理解してくれた」、「手間が省けた」、「自分も手本になるような持ち方をしていないので助かる」といった声が、主にお母さん方から寄せられているという。
保護者からの人気には理由があるのだ。現実問題として、現在は以下のような状況が存在する。
「鉛筆を正しく持てる人は小1で2割、小5で3割、中学生で約3割、高校生で半数」(※)
鉛筆の正しい持ち方を早いうちに教えたいお母さんは多いようだが、このグリップはそのニーズを満たしていると思う。基本的には、小学生向けの製品だそうです。
(寺西ジャジューカ)
(※)<1998年発行「青少年の生きる力を育むための総合的調査研究」(文科省生涯学習局委託研究)>
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