「これさえあれば、ゴハン何杯でも食えるな!」というお決まりのセリフがあるが、実際に何があればゴハン何杯でも食べられる? 「食べるラー油」なら、確かにバクバク行けるだろう。あと奮発してカルビ焼肉なんか頼んだ日にゃ、間違いなく食欲の天井知らず。
もしかしたら、カルビ1枚で白飯1杯を平らげられるかもしれない。

いやいや、最強のツールを忘れてた。「鯖のみそ煮」。台所でガッツリ作ってもらってもいいし、惣菜でも構わない。缶詰ってのも、またオツなもので。
しかし、これは聞いたことがなかった。
ウェブサービスを手掛ける「エス株式会社」が開発したのは、ガムである。商品名は、そのものズバリ『鯖みそガム』

これが、バカにできなかった。実に本格的なのだ。八丁みそを始め、江戸甘みそ、北海道みそ、秋田みそ、会津みそ、三州みそ、越後みそなど数種類の全国各地の有名みその風味を再現し、こだわりのみそ風味に到達。結果、高級ブランド魚として知られている「関さば」のみそ煮を再現しているというのだから。


インパクトは十分。クオリティも十分の模様。でも、目的は何だ? 開発のきっかけを、同社に伺ってみた。
「当社が手掛ける教育事業『無料オンライン予備校 エブリデイゼミナール』(http://seminar.every-e.com/)の会議中に飛び出した『受験生が噛むだけで頭が良くなるガムがあったら便利なのでは?』という一言から、この企画はスタートしました」(同社・担当者)
そこからは、まるで連想ゲームの様相を呈している。「頭が良くなる」→「DHA」→「青魚」→「青魚のガムは何だか臭そう」→「料理したものはどうか」→「鯖みそ」という流れで、鯖みそガムにまで行き着いたらしい。あくまで「鯖みそ」がきっかけなのではなく、「頭がよくなるガム」を目標にしていたら、形となったのが『鯖みそガム』だったのだ。


でも、本当に美味しいのだろうかね……? 私は不安だな。というわけで、実際に取り寄せてみました! 我がの舌で、実際に『鯖みそガム』とやらを試してみようじゃないか。

まずは、口に入れる前にニオイを確認させてください。……あぁ、まさにしょうがの香り。これは、明らかにミントとかレモンとかの香りじゃないな。ガムを噛むという実感が、私にはどうしても湧かない。

じゃあ、いただきますよ? ……うわっ、本当に鯖だ(笑)! 普段はフルーティなガムばかり噛んでいただけに、『鯖みそガム』は完全に新境地。例えば焼肉を食べた後、口を爽やかにするために噛むような類のガムでは決してないわけで。ただ、これだけは強調しておきたい。イケるのだ。だって、鯖みそって美味しいでしょ? あの美味しさが、このガムに封じ込まれているんです。だから、美味しい。

具体的に説明すると、口に入れるといきなり独特のしょうが風味が楽しめて、その後にみそ味(ちょっと甘め?)が追いかけてくる。鯖の青臭さとか、そういうのは皆無です。
「皆さん、『美味しくない』、『魚臭いのでは?』という悪い先入観から入るようですが、実際に食べると『意外に美味しい!』、『鯖みその味をちゃんと再現している』、『頭が冴える気がする』などといった感想をお持ちになるようです」(担当者)
ネーミングから受け取るイメージが悪いお陰で、結果的に高評価を獲得しているようだ。

ちなみにこの『鯖みそガム』、今年の4月に予約販売を開始したものの、わずか1日で完売を達成。その後に数多くの要望を受け、6月11日より数量限定で再販売が開始されている。
「予約販売の時点で完売してしまったため、その時点で再販を希望される方からのご要望を数多くいただきました。
また実際に商品を購入したお客様からの追加注文を希望する声も多かったため、数量限定で再販売を決定いたしました」(担当者)
なんと、リピーターまで獲得している地力の強さ。クオリティの高さの証明でもある。

そんな『鯖みそガム』は、同社のホームページ内で販売されている。……と思いきや、ここで悪い知らせがやって来た。なんと、再販売の予定数量も完売してしまったというのだ。もう、何だよ! 人気者すぎるって!!

「次回生産分の予定は未定でございますので、 次回の再販売が決定次第、本サイトにて告知させていただきます」(同社ホームページから)
まさに、幻の珍味。興味を持った方は、次回のチャンスを逃さずにゲットしていただきたいです。受験勉強やテスト前の追い込み中の眠気覚ましに最適だそうですよ! もちろん、ガムに含まれるDHAで学習もはかどります。
(寺西ジャジューカ)