まずは店員さん
▼ お客さんへの対応の仕方
日本:お客“様”と対等はあり得ない。何でも「お似合いですね~」と同調の必要はないけれど、基本お客様の気分は害さずに。
英・伊・ル:「お客様は神様!? 何それ?」お客=お金を出す方、が偉い、という考えが全くないわけではないけれど、基本は個人対個人。店員であろうが嫌なことは嫌。英にてレジの間違えを指摘したところ「私はバーコードを通しただけ」と突き放された。サービスカウンターを探し回るが別の店員もいない。「お客様、お伺いしていますか?」なんて気のきく店員はいないのよね。伊&ルなんてもっとひどい。お客と大声でやりあう店員を見ると、日本人は唖然とするだろう。
▼ 店内での態度
日本:店員同士の私語やおしゃべりは基本NG。お客様の要望を常にキャッチ!
ル:おしゃべりなんて当たり前、携帯ばかり見ていて全く周りを見てない店員がまだまだいる。
▼ 食事
日本:お客さんの前での食事は普通NG。しかも店内でなんて、飲食店で無い限りNG。
ル・英:洋服売り場のお姉さんがポテトチップスを食べていた、しかも指をぺろっと舐めてきれいにしてから(?)業務開始。お願い、手を洗って… いや、ポテチの持込はダメでしょう。イギリスのチケット売り場、長い列対応におばちゃんは疲れてしまったよう。「ちょっとこのお茶飲んでからでいい?」とデスク横のMyカップで一息。こちらも急いでるのに~とイライラするが、後ろの人は誰も気にしてない様子。ゆったりした気持ちでの接客が大事!? って、なんだか違うような(笑)。国民性を感じてしまう。
▼ 包装編
日本:過剰包装は減りつつあるが、お店のイメージにも繋がる包装は大事。雨の日には雨よけカバー、重い荷物の袋は二重に。
ル・英・(伊):日本ではあり得ないセンスの無さ、不器用さに思わず「私がやりましょうか?」と申し出たこと多々あり。色やセンスは抜群のイタリアでも、一歩間違えると幼児のいたずらにしか見えないセロハンテープ貼りまくりの包装。包装紙の正しい使い方、どなたか指導お願いします(笑)。
そしてお客さん
▼ 試食? 実食!?
日本:試食は試食コーナーで。お金を払う前のお店のモノは丁寧に扱うべし。
ル:「かごに入れたら、買う意志があれば、それはお客のもの」論がいまだ健在。カゴの中に入れたフルーツパックから摘まみ食いや、開けたジュースをレジ会計に置く人も見た。お菓子売り場でどんな味か?と考えていたら、友人がピリッと袋を開けて渡してくれてびっくり! 「最近はいけないって言われることもあるみたい」って、いや、本来はいけないのよ。若い子の方が分かっているようで、年配の方はスーパーでもどこでも、味見マストの市場感覚のようだ。
▼ 試着コーナー
日本:ファストファッションでは試着室も男女兼が多いが、例えば下着や水着売り場の試着室は男性NGかと。
ル・伊:女性の下着売り場には、一緒に選ぶカップルやプレゼント選びの男性も多い。
▼その他
「いらっしゃいませ、こんにちは~」という日本の店員さんの挨拶に、「こんにちはー」と返したら、驚かれてしまったと留学中の外国人のお友達。店員さんの挨拶はアナウンスと一緒、時と場合により聞き流せばいいの、ってよく考えればそれは変!?
マナーって時々難しいものです。
(川上・L・れい子)