鳥を室内飼いする人を見て、常日頃不思議に思っていたことがある。それは、“放鳥したとき、部屋にフンが落ちないのか?”ということ。


しかし調べてみると、かわいくも便利な道具があるそうだ。
それが「フライトスーツ」、これ鳥専用のおむつのことなのだそう。

フライトスーツを販売されている鳥雑貨・鳥おもちゃの専門店Bird-styleさんに伺ったところ、これは鳥の体に直接付ける洋服タイプのおむつなのだとか。鳥のおなかから背中をくるんと包むように装着。しかし羽根は装着部の外にでるため、窮屈感もなく、装着したまま自由に飛び回ることもできるという。

サイズの最少はセキセイインコ、マメルリハなどの小型鳥対応のプチサイズ。
最大はアヒル、ニワトリなど対応のガルガンチュアンというサイズがそろっているそうだ。しかし基本は飼育している鳥につけるものなので、人気はコザクラインコやオカメインコのサイズの物がよく売れているとか。

心配なのは装着させるのにかかる時間だが、これは飼い主の腕と、鳥さんの個体による差が大きめ。こればかりは飼っている鳥の性格にもよりそうだが、慣れてくると数十秒でさっと付けることもできるとか。

伸縮性があり留め具はマジックテープ。圧迫も与えないので鳥を傷つけることもないそう。

装着中に排泄したフンはスーツ内部に設けられた、プープポーチというスペースにたまっていく。つまりフンが鳥の体に付着することもなく衛生的。
しかも4〜6時間はそのままにして大丈夫とのことで、装着を嫌がらない鳥ならちょっとした旅行でも連れていけるかもしれない。

「鳥は基本、常時フンをする生き物です」と店長さんはいう。
部屋に放鳥した際、落ちたフンを拭き回って……ということは多いそうだ。しかしそれはもちろん鳥の本能であり、犬猫のようにトイレはここに、としつけるのも難しい。
そんなストレスを解消するため、または来客時などで粗相をされると困るとき、さらに専用リードを付けて外に散歩にでる際などにも愛用されているそう。

秋から冬にかけて、ペットを飼ってみようかな……と言う人が増えるそうだ。寒くなってきて何となく寂しくなるせいかもしれない。
犬猫を飼育できないマンションでも鳥の飼育は許可されている場合も多く、鳥を飼う人は着実に増えている。
しかしどんな動物を飼っていても、生き物を飼う以上、切り離せないのはペットのトイレ事情。特に鳥のフンは、PCなど電化製品の増えてきた現代では頭の痛い問題のひとつだ。


鳥飼いさんはこんなかわいいアイテムで、トイレ対策してみては。
(のなかなおみ)