そして貴重な勉強時間の一つに、通学電車が挙げられると思う。あれ、意外と活用できるんですよねぇ。
ただ、ギュウギュウの満員電車でテキストを持っているのは大変。「こんな状況で何を……」と、周りの人からの印象も良くない気がする。
そこで、この新技術をオススメしたい。ナカバヤシ株式会社が開発した『スマレコマーカー』は、スマートフォンの撮影機能を利用したデジタル連動型の暗記学習ツールであります。
使い方についてだが、これはまさにデジタルとアナログの融合! まず思い出していただきたいのだが、記憶したい箇所にマーカーで線を引き、上から赤いセロハンを被せ、その一文を消して暗記……って有効な勉強法じゃなかったでした?
考え方は、それと同様です。まずは、専用アプリ「smareco MARKER」(無料)をダウンロード。続いては、緑とオレンジの2色ラインが特徴の専用マーカーで記憶したい箇所に線を引く。そして、スマートフォンで撮影。
すると、アラ不思議。
そんな、このデジタル&アナログツールを開発したきっかけについて。なんと同社の開発担当者が偶然、睡眠中に見た“夢”の中でふとアイディアが湧き出したそうなのです。
「このアイディアを用いることによって、暗記シートを使いつつ持ちづらそうに教科書を広げている満員電車内の学生さんに新たな価値を提供できると考え、今回の新学習ツールを開発いたしました」(同社・担当者)
今や、スマートフォンを活用する学生の姿も珍しくない時代。そのスマホを有効活用しつつ、従来通りの暗記勉強も併用できる。なるほど、より「勉強」が身近な存在になった気がするじゃないですか!
これ、実際に私も試してみました。専用アプリをダウンロードし、覚えたい箇所にマーカーでマーキング。……ほぉ、特殊なペン先ですな。緑色が太めで、オレンジ色が細めだ。
さて、スマホをかざします。では、撮影しますよ! パシャッ。
すると数秒の「画像認識中」表示が出て、無事に画像が保存された模様。そして画像を見ると、マーキングした部分がグレーの枠で隠されている。では、その箇所にタッチ! ……現れた。緑色マーカーの向こう側に、隠されていた一文がズバッと出現。もう一度触れたら再びグレー枠が現れ、暗記したい大事な一文が伏せられたぞ。
しかも、何度も言うようにこれらは全て片手で操作可能です。簡単だな……。
そんな『スマレコマーカー』は、専用アプリios版が1月16日より、アンドロイド版が2月下旬より配信予定。専用キット(税込み750円)は、4月中旬より全国発売がスタートです。
「外出時の電車の中など場所を選ばずに手軽に学習ができますので、学生や資格取得の勉強をされる社会人の学習支援ツールとして活用していただけます」(担当者)
また、従来通り暗記用シートを使用しての学習も可能なので、シチュエーションに合わせた活用方法を選択することもできるわけだ。
まさに、デジタルとアナログの融合である。
(寺西ジャジューカ)
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■ スマレコマーカー