いずれもあのすてきなお帽子をかぶった元谷芙美子社長の顔写真がどどーんとあしらわれ、「私が社長です!」と主張する、インパクトありすぎなパッケージである。社長がイメージキャラクターをつとめるホテルというのも珍しいのだが、コンビニ感覚で買えるホテルPBというのもかなり珍しいのではないだろうか。
宿泊客のために何か他にない付加価値があり、話題にもなるサービスを提供できないだろうか……というところから開発がはじまったという。
なお、いちばん人気は第一弾の「アパ社長カレー」で、アパホテル直営のレストランではこれ目当てに来店する人も増えているとか。ホテルメイドのカレーといえば、高級路線を打ち出したものが多いけれど、これは390円というリーズナブルな値段で本格的なシェフの味を楽しめる、というのがウリだそう。なんと、現在30万食達成を記念して特製ゴールドスプーンのプレゼントキャンペーンなども実施中とのことでびっくり!
アパホテルの発祥の地は、実は石川県の金沢。そんなわけで、少し黒っぽい金沢カレーが味のベースとなっている。ホテルシェフが試作し、社長がゴーサインを出したお墨付きのカレーとなっている。ちなみに金沢カレーはキャベツを添えて食べるという特徴があり、アパでもその食べ方を推奨しているそう。直営レストランのカレーコーナーを見ると、ごはんの隣に必ず千切りキャベツを設置してあるのだ。
実は、これを販売を4月に控えていた2011年3月に東日本大震災が起こったため、その時、在庫にあった4千食すべてを被災地に寄付したというエピソードもあったそう。これらのPBには非常事態に備えての備蓄用食糧という目的もあるそうで、なるほど~と感心。
ちなみに、宿泊客が部屋で食べる需要が多いのは、やはりお湯を注げばすぐ食べられるカップラーメンだそうだ。今のところ、カレーとラーメンをアパ社長2大PBとしてプッシュしている模様。
そんなわけで、パッケージのインパクトだけではない、多くのこだわりが詰まっていたアパ社長ブランド。今後はどんなアパ社長製品が登場してくるのか……新たな展開をひそかに見守っていきたいと思います。(まめこ))
『アパ社長カレー』 アパホテル【公式】