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「ふいんき」や「たいく」の仲間? 「多いい」

ライター情報:田幸和歌子
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お話いただいた、東京女子大学現代教養学部の篠崎晃一教授。

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最近よく耳にする、「多いい」という言葉。
「多い」ではなく「多いい」と、「い」をのばすような言い方だ。

調べてみると、発音だけでなく、個人のブログやツイッターなどでも文字として「多いい」と書いているものが多数見られた。

これは「体育」→「たいく」、「雰囲気」→「ふいんき」など、耳を頼りに覚えている若者言葉なのだろうか。それとも、方言なのか。
さらに調べてみると、鳥取などの一部地域では「多いい」という言葉が使われるらしいことがわかったが、みんなが鳥取などの出身者とは到底思えない。

そこで、『ワーズハウスへようこそ ついつい間違えてしまう日本語』(金の星社)や『揺れる日本語 どっち?辞典』(小学館/監修)等の著書を持つ東京女子大学・現代教養学部の篠崎晃一教授に聞いてみた。

「『多いい』という言葉が『ふいんき』や『たいく』と同じ“若者言葉”かということですが……。まず『体育』が『たいく』になるのは、『たいいく』と同じ音が並ぶことで、耳から入って縮まったもので、『ふいんき』はまたそれとは別のケースで、どちらも若者言葉ではないんです」

「ふいんき」と言う人は若い人だと思っていたけど、違うんですか!?
「『ふいんき』は『ふんいき』の音の位置が入れ替わったもので、『音位転倒(おんいてんとう)』といいます。たとえば、『新しい』は『あらたし』の音が入れ替わったものですし、『山茶花(さざんか)』は『さんざか』が、『舌鼓(したづつみ)』は『したつづみ』が入れ替わったもので、そうした昔からあるパターンなんです」

加えて、「うらやましい」を「うらまやしい」と言ってみたり、「おさわがせ」を「おさがわせ」と言ってみたりする、若者の意図的なアレンジによる「言葉遊び」の例もあるそう。

ライター情報: 田幸和歌子

書籍出版社、広告制作会社を経てフリーに。月刊誌・週刊誌・夕刊紙などで執筆中。

2014年7月2日 08時00分

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