
もうすっかり夏になって暑くなりました。街行く人を見ると、サンダル履きの人が非常に多いです。
でも、あなたはどうしますか? その中に、ガラスの靴を履いてる女性がいたら……。
【本当に履ける! ガラスの靴】
というわけでご紹介しましょう。「なかむら硝子工房」(東京都中野区)が発売しているのは、その名も『本当に履けるガラスの靴』。
商品名が全てを物語っていますが、ガラスの靴だけど、本当に履けるんです!
「8年ほど前から、鑑賞用に置物のガラスの靴を製造・販売していました。そして、その頃からより大きなサイズを求める声が多数寄せられ『期待に応えるべく、履けるものをつくろう!』と考えたんです」(中村代表)
しかし、作るのは大変! ガラスの靴づくりって、サイズが大きくなるほどに難易度もアップします。かまで火を当て熱が冷めないうちに形作らなきゃいけないんですよ。
「宙吹きガラスはガラスを吹き竿に巻きつけ、かまで焼き戻しながら作る方法です。この方法は細長い靴にはなりやすいのですが、幅が出てこないんです」(中村代表)
苦心の末にガラスの素材を冷めが遅いものに変え、ようやく糸口が! 結果、今年の5月よりめでたく商品化となりました。
【ガラスの靴の購入者 男性がほとんどの理由】
そんな魂のこもった力作、実は男性による購入が圧倒的だそう。
「もう今までの99%、男性に買っていただけています。プロポーズでのプレゼントに活用される方が多いですね」(中村代表)
実は5年前、お笑い芸人のFモンさんがモデルのYッキーナさんにプロポーズした際、置物タイプのガラスの靴を贈っているというのです。そしてつい先日、今度は結婚5周年用に『本当に履けるガラスの靴』をプレゼントしたらしく。
「もちろんYッキーナさんの足のサイズでつくっています」(中村代表)
粋だし、愛妻家だし、Fモンって素敵やん!
そんな『本当に履けるガラスの靴』の価格は、片足86,400円(税込)。

「発売以来、毎日のように問い合わせが寄せられています」(中村代表)
もちろん、反響も続々と。「プロポーズに成功しました!」「この靴を見ながら、2人でがんばっていきます!」という声が同社には届いているらしい。ちなみに靴の横面にはメッセージを入れることもできます。お相手のお名前だったり、「結婚してください」だったり、その愛をストレートに刻んでいただきたいですね。
ただ、一つだけ注意点が。このガラスの靴、たしかに履けますが、歩くための靴ではありません。部屋に飾って見て楽しみ、時にはその場で履いてみたり……。これが、正しい楽しみ方ではないでしょうか。
「式場で新郎が新婦にサプライズで差し出す、という活用法をされてる方もいらっしゃるようです」(中村代表)
見たり、履いたり、それぞれの楽しみ方で一生の思い出にしてください!
(寺西ジャジューカ)