いよいよリオ五輪も開幕間近ということで、ブラジルへの渡航準備を進めている人もいるのではないだろうか。「オリンピックのついでにブラジルでレアなポケモンもゲットしちゃお♪」なんて、『ポケモンGO』を起動させながらワクワクしている人も多いかもしれない。しかしちょっと待ってほしい。ブラジルでの歩きスマホは、日本のそれとは比べものにならないほど危険だという。

「危険」の意味が違うブラジルでの歩きスマホ


日本での歩きスマホが危険と言われるのは、周りの人や車に注意を向けられず、事故につながる可能性が高いため。しかしブラジルでの歩きスマホは事故ではなく、ヤバい事件につながってしまうようだ。ブラジル出身のイラストレーター・榎宮祐さんがTwitterで警告している。






リオデジャネイロの治安はお世辞にも良いとは言えない。外務省のウェブサイトでも、「治安状況は悪く、麻薬犯罪組織の抗争事件、銃器やナイフを使用した路上強盗、自動車強盗事件及び商店に対する強盗事件等が頻発しています」と注意が呼びかけられており、当然スマートフォンも盗難や強盗の対象になる。そんなリオを観光客丸出しの日本人が最新iPhoneを手に歩きスマホなんてしていたらタダで済むはずがない。

ブラジルの『ポケモンGO』事情は?


Twitterなどでも、ブラジルでの歩きスマホを控えるよう呼びかけるユーザーは多い。「日本人が歩きスマホしてたら宝の山が歩いてるようなものですね」「腕ごともってかれるな」「ブラジルでやったら命もとられるぞ」「捕まるのはポケモンじゃなくお前だぞ?」と日本人がスマホに熱中するあまり、強盗の被害に遭うことを心配する声は絶えないようだ。

ただ、ブラジルでは現在のところ『ポケモンGO』の配信は行われていないようで、もちろん街を歩いてもポケモンは一匹も出てこない。しかし7月13日にはリオデジャネイロ市長がブラジルでも『ポケモンGO』を配信するようFacebookを通じて任天堂に呼びかけており、オリンピック開催期間中に対応する可能性もゼロというわけではない。ただ、同ゲームに限らずブラジルでの歩きスマホは非常に危険。安全が確保できない場所ではスマホを取り出さないほうがよさそうだ。