横浜・マークイズみなとみらい 5F 特設会場にて、気持ち悪い生物を集めた「キモい展」が8月31日まで開催中。山口県周南市にある「周南市徳山動物園」が協力し、気持ち悪いが興味深い生き物全43種に出会える。
キモい展事務局・松原さんに話を聞きながら会場を回った。
――開催の経緯を教えてください。
今、世の中で『キモい』が大流行しています。世界中のキモい生物を集めて展示したら、新感覚のお化け屋敷のようで面白いじゃないかと思い企画しました。
――開催にあたって大変だったことは?
キモい生物を取り扱うため、嫌がられる部分もあります。町の景観に影響を与えたり、人に不快感を与えたりする可能性があるので、掲示物やネットなど生き物の画像をなかなか掲載できないという問題もありました。
いかに企画の意図を崩さずに伝えるか四苦八苦しました。でも、それによってオリジナルキャラクターが生まれました。ミルワームちゃんやゴキバアなどインパクトのあるキャクターもいますので、是非チェックしてみてください。
また、生き物を扱うので健康チェックや、逃げないようにするための管理も気を使いますね。ふれあいコーナーでは、その日の体調や個体の性格などにも配慮しています。
会場に入ってすぐあるのが「キモいトンネル」。黒いカーテンがかかっていて中の様子は見えない。
足を踏み入れると通路に沿って両側に細長い水槽が並んでいる。
水槽の底に敷かれた土が何やら動いている……と思ったら、大量のイモムシだった! 一匹だけでも気持ち悪いのに、底が見えないくらい重なり合ってうごめいている様子に、思わず鳥肌が立つ。
これらはジャイアントミルワーム、正式名称は「ツヤケシオオゴミムシダマシ」だ。あまりに衝撃的な内容に、悲鳴を上げるお客さんが続出。
――「イモムシトンネル」は衝撃的ですね。どういう経緯で企画されたのですか?
大量のミルワームの実物を見る機会がないので、イベントでしかできない演出をしました。何匹くらいいるかは正確には分からないですが、大人がやっと抱えられるくらいの箱に入った状態で何箱も届いて、それを入れました
――お客さんの反応はどうですか?
ミルワーム以外にも、「キモい!」とか、「ウワー!」とか、奇声をあげるお客様が多くいらっしゃいます。まさにお化け屋敷な雰囲気がでていると感じました。こんな生物いたんだ、なんでこんな形をしているんだろうなど、生物自体にも興味を持っていただけています。
実際に生き物にタッチできる「ふれあいコーナー」は大人気。月曜と水曜、それぞれ30分しかない貴重な機会ということで、あっという間に列ができ人が絶えなかった。
今日登場したのはアフリカに生息するオオヤスデ。体長はおよそ20センチ、体幅はセンチほどあるだろうか。大人の手からもはみ出すほどの大きさ。黒光りする長い身体をくねらせている。その下にはせわしなく動く無数の脚が……!(200本以上あるらしい)これだけで卒倒しそうになる人もいるかもしれない。
凶悪な外見にややひるんだものの、スタッフの方曰く、毒はなく噛みつくこともないらしい(ただ、危険が迫るとものすごく臭い液体を出す)。さらに肉食系かと思いきや、ここではニンジンを良く与えているそう。意外に草食系?
おそるおそる手の上に載せてみる。薄手のゴム手袋をしていても、うごめく脚の感覚が伝わってくる! 歯ブラシのような、たわしのような触感だった。
ふれあいコーナーでは、このほかに、ボールパイソンやネズミなども登場予定とのこと。(変更の可能性あり)
「水のキモアニ」、「陸のキモアニ」、「蟲のキモアニ」の3つのゾーンに分けて展示が行われている。
※キモアニとは、気持ち悪いいきもの(アニマル)の略。
個人的に一番キモいと感じたのが、アフリカツメガエル。平べったい身体をした小さなカエルなのだが、水槽の底に折り重なるようにたくさんのカエルが!! 見ているだけでゾワゾワする。
赤褐色のサビトマトガエルや、黒地に黄色の線が鮮やかなキオビヤドクガエルなど。同じカエルの仲間でも、体の大きさや色合いは全く異なる。
キレイな緑色をしたエメラルドツリーボアや、まるで小さな恐竜のようなギアナカイマントカゲは、キモいというより、カッコイイ。
見慣れたはずのネズミやモルモットも、体毛がないだけでなんだか気味が悪く思えてしまう。
世界三大奇蟲であるウデムシや、獰猛なオオムカデ、巨大なクモなど、キモい昆虫も勢ぞろい。
――ところで、松原さんが個人的にお気に入りの「キモい」生物は?
エジブトルーセットコウモリですね。昔、鍾乳洞でコウモリの大群を見た時、気持ち悪くて怖かった思い出があります。でも、今はかわいいと思っちゃうんです。毎日顔を見て、エサをやって、フンの掃除をして……と、世話をしているうちに愛情が湧いてきました。
みなさんも「キモい展」に来て見てみると分かると思います。コウモリって実は愛らしい顔をしていて、大人しいですよ。おススメです!
――今回の見どころは?
「ごきぶりタワー」が大変評判です。SNSなどでも非常に話題になりました。現在も、卵を産んでたくさん増え続けております。まさにキャッチコピーの『ぞくぞく這い出す』状態です!
会場の最後にあるのが、キモい生き物の代表格である、ゴキブリがうごめくタワー。卵、幼虫、成虫と、さまざまな段階のゴキブリたちを見られる。
多種多様なキモい生き物を見てきて、免疫が付いたつもりだったがこれはキツイ……。
世界各国のゴキブリもいる。家では絶対出会いたくないが、この機会にまじまじと見てみるのもいいだろう。
会場限定ではオリジナルグッズも販売されている。
ムカデやゴキブリが描かれたお皿は、知らずに出されたら悲鳴を上げてしまいそう。
売れ筋はゴキブリがプリントされたマシュマロやキャンディー。(ゴキブリは入っていないのでご安心を)
既に一万人以上が魅了された「キモい展」。ルックスはインパクトがあるものの、その生態は興味深いものばかり。医療をはじめとしたさまざまな研究や食物連鎖を支えるなど、実は役に立つ生き物も多い。じっと見ていると彼らがいとおしくなってくるかも!? キモいけど愛らしい生き物たちに会いに行こう。
【キモい展 概要】
<開催日時>
2016年7月16日(土)~8月31日(水)
10:00~20:00(最終入場19:30)
<会場>
マークイズみなとみらい 5F 特設会場
(神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目5番1号)
<チケット>
当日券:800円 ローソン前売り券:700円
<オービィ横浜とのセット券>
大人:2,600円
中人(中学・高校生):2,300円
小人(小学生):2,100円
幼児1,800円
シニア:2,100円
3歳以下無料
※大人:18歳以上/中人:12~17歳/小人:6~11歳以上/
幼児:4~5歳/シニア:60歳以上
※すべて税込み

マルメタピオカガエル
お化け屋敷感覚!? 不気味な生き物たちに親しむ
キモい展事務局・松原さんに話を聞きながら会場を回った。
――開催の経緯を教えてください。
今、世の中で『キモい』が大流行しています。世界中のキモい生物を集めて展示したら、新感覚のお化け屋敷のようで面白いじゃないかと思い企画しました。

メキシカンレッドニー
――開催にあたって大変だったことは?
キモい生物を取り扱うため、嫌がられる部分もあります。町の景観に影響を与えたり、人に不快感を与えたりする可能性があるので、掲示物やネットなど生き物の画像をなかなか掲載できないという問題もありました。

いかに企画の意図を崩さずに伝えるか四苦八苦しました。でも、それによってオリジナルキャラクターが生まれました。ミルワームちゃんやゴキバアなどインパクトのあるキャクターもいますので、是非チェックしてみてください。

また、生き物を扱うので健康チェックや、逃げないようにするための管理も気を使いますね。ふれあいコーナーでは、その日の体調や個体の性格などにも配慮しています。

ハスオビアオジタトカゲ
閲覧注意!! 恐怖のトンネルから「キモい展」は始まる
会場に入ってすぐあるのが「キモいトンネル」。黒いカーテンがかかっていて中の様子は見えない。

足を踏み入れると通路に沿って両側に細長い水槽が並んでいる。

水槽の底に敷かれた土が何やら動いている……と思ったら、大量のイモムシだった! 一匹だけでも気持ち悪いのに、底が見えないくらい重なり合ってうごめいている様子に、思わず鳥肌が立つ。

これらはジャイアントミルワーム、正式名称は「ツヤケシオオゴミムシダマシ」だ。あまりに衝撃的な内容に、悲鳴を上げるお客さんが続出。

ジャイアントミルワーム(ツヤケシオオゴミムシダマシ)
――「イモムシトンネル」は衝撃的ですね。どういう経緯で企画されたのですか?
大量のミルワームの実物を見る機会がないので、イベントでしかできない演出をしました。何匹くらいいるかは正確には分からないですが、大人がやっと抱えられるくらいの箱に入った状態で何箱も届いて、それを入れました

ジャイアントミルワーム(ツヤケシオオゴミムシダマシ)
――お客さんの反応はどうですか?
ミルワーム以外にも、「キモい!」とか、「ウワー!」とか、奇声をあげるお客様が多くいらっしゃいます。まさにお化け屋敷な雰囲気がでていると感じました。こんな生物いたんだ、なんでこんな形をしているんだろうなど、生物自体にも興味を持っていただけています。

◇数百本の脚がうごめく…。オオヤスデとふれあい
実際に生き物にタッチできる「ふれあいコーナー」は大人気。月曜と水曜、それぞれ30分しかない貴重な機会ということで、あっという間に列ができ人が絶えなかった。


今日登場したのはアフリカに生息するオオヤスデ。体長はおよそ20センチ、体幅はセンチほどあるだろうか。大人の手からもはみ出すほどの大きさ。黒光りする長い身体をくねらせている。その下にはせわしなく動く無数の脚が……!(200本以上あるらしい)これだけで卒倒しそうになる人もいるかもしれない。

オオヤスデ
凶悪な外見にややひるんだものの、スタッフの方曰く、毒はなく噛みつくこともないらしい(ただ、危険が迫るとものすごく臭い液体を出す)。さらに肉食系かと思いきや、ここではニンジンを良く与えているそう。意外に草食系?
おそるおそる手の上に載せてみる。薄手のゴム手袋をしていても、うごめく脚の感覚が伝わってくる! 歯ブラシのような、たわしのような触感だった。

オオヤスデ
ふれあいコーナーでは、このほかに、ボールパイソンやネズミなども登場予定とのこと。(変更の可能性あり)

水、陸、蟲。さまざまなキモい生き物たち
「水のキモアニ」、「陸のキモアニ」、「蟲のキモアニ」の3つのゾーンに分けて展示が行われている。
※キモアニとは、気持ち悪いいきもの(アニマル)の略。
個人的に一番キモいと感じたのが、アフリカツメガエル。平べったい身体をした小さなカエルなのだが、水槽の底に折り重なるようにたくさんのカエルが!! 見ているだけでゾワゾワする。

アフリカツメガエル

アフリカツメガエル
赤褐色のサビトマトガエルや、黒地に黄色の線が鮮やかなキオビヤドクガエルなど。同じカエルの仲間でも、体の大きさや色合いは全く異なる。

サビトマトガエル

キオビヤドクガエル

ナンベイウシガエル
キレイな緑色をしたエメラルドツリーボアや、まるで小さな恐竜のようなギアナカイマントカゲは、キモいというより、カッコイイ。

エメラルドツリーボア

ギアナカイマントカゲ

チリメンナガクビガメ

フリンジヘラオヤモリ

マレーアカニシキヘビ

オマキトカゲ
見慣れたはずのネズミやモルモットも、体毛がないだけでなんだか気味が悪く思えてしまう。

ヌードラット(ドブネズミ)

スキニーギニアピッグ
世界三大奇蟲であるウデムシや、獰猛なオオムカデ、巨大なクモなど、キモい昆虫も勢ぞろい。

ウデムシ

ウデムシ

オオムカデ

サウスアメリカンピンクトゥー

ルブロンオオツチグモ

インディアンオーナメンタル

チャグロサソリ
――ところで、松原さんが個人的にお気に入りの「キモい」生物は?
エジブトルーセットコウモリですね。昔、鍾乳洞でコウモリの大群を見た時、気持ち悪くて怖かった思い出があります。でも、今はかわいいと思っちゃうんです。毎日顔を見て、エサをやって、フンの掃除をして……と、世話をしているうちに愛情が湧いてきました。
みなさんも「キモい展」に来て見てみると分かると思います。コウモリって実は愛らしい顔をしていて、大人しいですよ。おススメです!

エジプトルーセットオオコウモリ
キモい展の目玉! 最後を飾る衝撃の『タワー』
――今回の見どころは?
「ごきぶりタワー」が大変評判です。SNSなどでも非常に話題になりました。現在も、卵を産んでたくさん増え続けております。まさにキャッチコピーの『ぞくぞく這い出す』状態です!

会場の最後にあるのが、キモい生き物の代表格である、ゴキブリがうごめくタワー。卵、幼虫、成虫と、さまざまな段階のゴキブリたちを見られる。

トルキスタンローチ
多種多様なキモい生き物を見てきて、免疫が付いたつもりだったがこれはキツイ……。

トルキスタンローチ
世界各国のゴキブリもいる。家では絶対出会いたくないが、この機会にまじまじと見てみるのもいいだろう。

マダガスカルオオゴキブリ
ゴキブリのマシュマロやキャンディーも!? グッズもキモい
会場限定ではオリジナルグッズも販売されている。


ムカデやゴキブリが描かれたお皿は、知らずに出されたら悲鳴を上げてしまいそう。


売れ筋はゴキブリがプリントされたマシュマロやキャンディー。(ゴキブリは入っていないのでご安心を)


既に一万人以上が魅了された「キモい展」。ルックスはインパクトがあるものの、その生態は興味深いものばかり。医療をはじめとしたさまざまな研究や食物連鎖を支えるなど、実は役に立つ生き物も多い。じっと見ていると彼らがいとおしくなってくるかも!? キモいけど愛らしい生き物たちに会いに行こう。

【キモい展 概要】
<開催日時>
2016年7月16日(土)~8月31日(水)
10:00~20:00(最終入場19:30)
<会場>
マークイズみなとみらい 5F 特設会場
(神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目5番1号)
<チケット>
当日券:800円 ローソン前売り券:700円
<オービィ横浜とのセット券>
大人:2,600円
中人(中学・高校生):2,300円
小人(小学生):2,100円
幼児1,800円
シニア:2,100円
3歳以下無料
※大人:18歳以上/中人:12~17歳/小人:6~11歳以上/
幼児:4~5歳/シニア:60歳以上
※すべて税込み
http://kimoiten.jp/
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