ハラスメントの種類がどんどん増える昨今だが、最近よく話題になっているのが「ヌードルハラスメント」、略して「ヌーハラ」だ。これについてはTwitterで大激論が勃発する事態になっている。


ヌーハラとは?


ヌーハラとは、日本人が麺を“ズルズル”とすする音が外国人には不快で精神的苦痛を与えるため、配慮をしなければならない、といったもの。確かに外国の中には食事中に大きな音をたてることはマナー違反とする国があるのだが、日本では麺をすする食事法は文化として根付いている。

11月14日放送の情報番組「ユアタイム」(フジテレビ系)でヌーハラが取り上げられた。番組内で日本にいる外国人に、麺をすする音についてインタビューを行うと、「すごくうるさい」「不快でイラっとする」「トイレの音のよう」と、確かに不快感を示す人が多くいた。しかし、番組MCの市川紗椰さんは「私は絶対すする」と宣言していた。

さらに16日放送の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)でもこの話題が取り上げられると、MCの小倉智昭さんは怒りを露わにして「日本の食文化を外国人にとやかく言われる筋合いはない!」「嫌なら蕎麦屋に入るな!」とヌーハラ問題を一刀両断した。

東京五輪に向けて外国人への配慮が必要?


ヌーハラに対しては批判的な声が多いようだが、2020年の東京五輪に向けて外国人への配慮が必要、という観点から賛成の声もある。
さらに「外国人の気持ち…超わかるわー」「確かに私もあのすする音は苦手」「私も音を立てたくない派だからなー、意外と若い子ってみんなそうじゃない?」と、若い女性と思われる人からも賛同する声が上がっている。

しかし、「郷に入れば郷に従えだからね」「なんでも海外基準にしたら日本である意味がないだろ」「じゃぁ右手で飯を食うインド人にも文句言うのか?」と文化を尊重すべきという面から、ヌーハラ否定派は大勢いる。また、外国人の中でも「麺をすすってみたい!」と挑戦し、その様子を動画で投稿する人もいる。そして麺が綺麗にすすれると、どこか誇らしげな表情をするほど。

「とくダネ!」ではアメリカ人のデーブ・スペクターも、自分がすするのは白々しく思われるからやらないとしていたが、「食文化ですから配慮するのはおかしい。遠慮はやめた方がいい」と明言していた。