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植物の美はエロティック。根源に光を当てる『官能植物』

2017年5月20日 09時00分 ライター情報:篠崎夏美/イベニア
『官能植物』表紙


真っ黒な表紙に銀箔押しの書名。その下では、ハエトリグサ(ディオネア)が赤黒い捕虫葉をぱっくりと広げている。なんと耽美で官能的な表紙だろうか。

本のタイトルはその名も『官能植物』。食虫植物愛好家、文筆家である木谷美咲さんによる、植物写真と文章によって「官能」に光を当てるビジュアルエッセイだ。

世界各地の神話や伝説。そして、植物学はもちろん、博物学や心理学まで、多角的に「植物に性を見るまなざし」を探り出し、植物の形や生態に対する観察を通して、植物の美に潜む官能性を描いている。


すべての美の根源には官能性がある


植物の官能性から「生」の根源を解き明かすため、“植物の美の奥底に分け入っていく”内容となっている。この本はどのように生まれたのか? 著者である木谷さんに話を聞いた。

木谷美咲さん


―― 木谷さんは以前から「植物は官能的」ということをお話されていましたが、執筆の経緯について教えてください。

私は食虫植物に出会い、波及して他の植物も好きになっていきました。そこで「なぜ食虫植物及び植物はこれほどまでに美しく魅力的なのか?」、「なぜ私はこれほどまでにこの美しさに心を囚われてしまうんだろうか?」と、愛の衝動はどこからくるものなのか思索していました。

そしてある時、天啓のように、食虫植物や植物美の根源には「官能」があるからだ、と閃いたんです。そのことを深く論考し執筆したいと思い、編集者の賛同を得て刊行に至りました。食虫植物がセクシャルな魅力があるということは、最初の著書から書いているのですが、『官能植物』の担当編集者は、最初の著書の刊行当時、その部分を良いと言ってくれていたんです。

すべての美の根源には、官能性があると私は思っていますが、植物の官能美は私のメインテーマと言えます。
ドロセラ


―― 序章にて“暗がりに放り込まれていた植物の官能に光をかざす一助になれば幸いである。”とおっしゃられていますが、一般的にはまだ「植物の官能」というテーマはあまり触れられないものだとお考えでしょうか?

一般的なイメージとしては、植物は官能とは切り離されています。

この本は制作に4年近くかかり、その間類書が出てしまうことを恐れていたのですが、結局出ませんでした。今までも、この切り口で書かれた本は類がなく、それだけイメージとして遠いのだと思います。

遠い理由としては、意識か無意識か、性的な目線を抑圧しているところがあると思います。どちらかといえばタブー視されてきたところもあり、この本には嫌悪感を抱く方もいると思います。しかし、これは問題提起であって、好でも悪でも、読む方の心に爪痕を残せたなら、この本を出す意義があったのだと思います。
アリストロキア・ギガンテア


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ライター情報: 篠崎夏美/イベニア

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コメント 1

  • 匿名さん 通報

    色々と異常だと思う。

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