米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)のニュージーランド船籍の高速船「アディ・ギル号」が6日、南極海で日本の調査捕鯨船団の「第2昭南丸」と衝突した。中国の中国新聞網はシー・シェパード側の発言を引用し、日本の捕鯨船が米SSの小舟と衝突し、沈没させたと報じた。


 AP通信は「シー・シェパードが南極で日本の捕鯨活動を阻止するようになって以来、最大の衝突だった」と報じているほか、シーシェパードは、高速船「アディ・ギル号」が日本捕鯨船の「第2昭南丸」に衝突されたとしている。

 これに対し、中国のネットユーザーからは「シー・シェパードは次は軍艦で行くべきでは?」など、日本の捕鯨を非難するコメントが寄せられているほか、「鯨肉を食べるなんて野蛮だ」、「野生動物を食べる悪習は中国人も同じく持っているではないか」などとするコメントも寄せられていた。

 捕鯨問題はクジラ、イルカの捕獲に対する是非を問う国際問題である。82カ国が加盟する国際捕鯨委員会のうち、捕鯨を推進する国は日本をはじめノルウェー、アイスランドなどがあり、中国は中立の立場をとっている。(編集担当:畠山栄)

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