中国四川省成都市の遊園地「国色天郷楽園」ではこのほど、日本の人気アニメ『機動戦士ガンダム』の等身大像を模倣したとされる“偽”ガンダムの解体作業が始まった。版権を追及する日本の報道などに対応したと見られる。
網易などが伝えた。

 同サイトは、『機動戦士ガンダム』など、アニメーションの映像や関連商品の版権を管理する「創通(SOTSU)」の中国サイドが“ニセ”ガンダムの調査を経て、同園に対して著作権侵害と賠償請求を行ったと伝えた。

 「国色天郷楽園」はこれまで、“偽”ガンダムを「オリジナル」だと強弁していたが、全体的なデザインをはじめ、本体の肩部分に記された「WB(ホワイトベース)」、「EFSF(地球連邦宇宙軍)」の文字などから、日本の「等身大」ガンダムを模倣したとの指摘を受けていた。同園はまた、公式サイトなどでも一時的に、ガンダムを意味する言葉「高達」を使用し、プロモーション活動を展開していたとされる。

 同園は「パクリ」疑惑の浮上後、修理のためだとして布で顔部分を覆い、「非難回避」に乗り出したとささやかれたが、版権問題からは逃れられなかったようだ。(編集担当:金田知子)

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