「異変」は2カ月ほど前に始まった。七井、光華、南元の3村で、地面に大小さまざまの穴が開き始めた。穴の中をのぞくと、中がぽっかりと空洞になっている場合もある。農作業ができなくなった畑もあるという。
「消えてしまった」養殖池でも、大小10カ所ほどの穴が開いている。また、七井村はその名が示すように、井戸水が豊富なことで知られていたが、最近になり枯れてしまう井戸が出始めたという。さらに、建物が傾いたり、橋が落ちる例も発生している。
住民の多くが指摘するのは、当局の命令ですでに閉鎖された石膏採掘所との関係だ。地下に穴を掘っていたと見られる場所が、地面陥没が発生した場所と一致するからだ。
同採掘所は13年ほど前に操業を開始し、8月に閉鎖されたという。
湖南省当局は邵東県の「地面の異変」を調査し、被害を食い止めるよう地元当局に指示した。邵東県における「地面の異常」で、今のところ死傷者は出ていない。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
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