数年前から、中国の富裕層を中心に日本のお米人気が高まっている。しかしその一方で、中国のネット上では「お米には発がん性があり、日本人はもはや食べなくなっている」などという怪情報がまことしやかに流れているという。
中国メディア・今日頭条は28日、その情報を否定する記事を掲載した。

 記事は、近年中国のネット上では「庶民が何千年と食してきたお米は、食べれば食べるほど死に向かうようなものだ」との情報が出ていると紹介。その1つが「お米を多く食べると太りやすい」という話であるとした。

 この情報について記事は、炊いたお米100グラムと中国北部のスタンダードな小麦粉原料の主食・マントウ100グラムの成分を比較。カロリー、炭水化物ともにお米はマントウの半分程度であるとし、マントウのほうがよほど太りやすいとの見方を示した。

 続いては「お米を食べ過ぎるとがんになる」という情報を紹介。
「科学者の研究で、水稲には胃がんを誘発する遺伝子がある。みんな知らないかもしれないが、日本人はコッソリ主食をお米でないものに変えているのだ」といった書き込みがネット上で見られるとした。

 そのうえで「現在の研究ではお米の発がん性は何も発見されていない。唯一の可能性は、保存が悪いためにカビが発生したお米を食べることだ。カビ毒の一種であるアフラトキシンによって肝臓がんを発症し死亡することもある」と説明。「お米はやはり一般庶民の友であり、みんな安心して食べてよいのである」と結論づけている。


 「お米を食べてがんになりやすいのは、カビたお米を食べるから」という話を聞くといささか滑稽に思えるが、ジョークでは済まされない問題だ。中国では今なおカビ米が市場に流通していたり、幼稚園や学校の食堂で供されていたりといった問題が取り沙汰される。生産、加工、調理・・・とさまざまなセクションにおける食品の保管状態も、中国の食品の安全性を低下させている一因と言えるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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