記事は、近年中国のネット上では「庶民が何千年と食してきたお米は、食べれば食べるほど死に向かうようなものだ」との情報が出ていると紹介。その1つが「お米を多く食べると太りやすい」という話であるとした。
この情報について記事は、炊いたお米100グラムと中国北部のスタンダードな小麦粉原料の主食・マントウ100グラムの成分を比較。カロリー、炭水化物ともにお米はマントウの半分程度であるとし、マントウのほうがよほど太りやすいとの見方を示した。
続いては「お米を食べ過ぎるとがんになる」という情報を紹介。
そのうえで「現在の研究ではお米の発がん性は何も発見されていない。唯一の可能性は、保存が悪いためにカビが発生したお米を食べることだ。カビ毒の一種であるアフラトキシンによって肝臓がんを発症し死亡することもある」と説明。「お米はやはり一般庶民の友であり、みんな安心して食べてよいのである」と結論づけている。
「お米を食べてがんになりやすいのは、カビたお米を食べるから」という話を聞くといささか滑稽に思えるが、ジョークでは済まされない問題だ。中国では今なおカビ米が市場に流通していたり、幼稚園や学校の食堂で供されていたりといった問題が取り沙汰される。生産、加工、調理・・・とさまざまなセクションにおける食品の保管状態も、中国の食品の安全性を低下させている一因と言えるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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