千葉県船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーの人気は衰え知らずで、社会への影響力も絶大。それだけに、ふなっしーに対する〝公然いじめ〟は見逃してはならない。
イラッとさせるキャラが売りのふなっしーなだけに、テレビの台本には常に「ふなっしーをボコる」が織り込み済み。これまでにも、さまざまなタレントがふなっしーを殴ってきており、中でも嵐のフルボッコは視聴者に大評判だったらしく、「壁ドン」ならぬ「ふなドン」という言葉も広まった。言うまでもなく、壁をドン!と叩く要領でふなっしーを殴る行為のことだ。
フルボッコはテレビだけに留まらない。ご当地イベントなどでふなっしーが現れると、子供達が一斉に殴りかかる光景が見られる。最近では子供だけでなく、DQNからもボコられる始末で、ふなっしー自身「最近子供だけでなく、大人にまで殴られる…」(4月7日放映『バイキング』フジ系列)と悩みを打ち明けている。
それを受けてか、一部の小学校では、「ふなっしーフルボッコ」なるいじめも横行している。「ふなっしーフルボッコ」とは、色付きのゴミ袋を標的に被らせて、周囲の人間が一斉に腹パンチをする行為のこと。標的には「ふなっしーなっしー!」と言わせるらしく、教室に居合わせてた生徒は「ふなっしーごっこをしてて、楽しそう」といじめとは気付かない。テレビの影響で、シャレと済まされてしまうのだろう。
また標的を体育用マットで巻いて、ロープで簀巻き状態にし、マットの奥から聞こえる「ふなっしーなっしー!」を合図にボコるパターンもあるそうだ。
いまやふなっしーは、いじめのシンボル化している。テレビで当然のようにフルボッコが行われていたら、たとえ演出だとしても子供が真に受けるのは当然である。さらに言えば、ふなっしーの身も危険だ。いじめの諸問題に関わる〝ふなっしー問題〟を解決すべきである。
(文・編集部)
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