「昨晩はよく眠れなかった」――出張先のホテルでそんな不満を持つ人は意外と多いのではないか。何とか良質な睡眠を確保したいところだが……。
そんな人にとって、頼りになるのが安眠のためのグッズだ。この手の商品が豊富な東急ハンズ渋谷店で探してみると、まず目に付くのが「入浴剤」である。
夏場でも専門のコーナーがあり、ラインナップは豊富だ。特にお勧めは清涼感が得られるタイプ。店頭には「COOL MINT風呂」(発売元:ローレル、税込み231円)や「つぶつぶくるくるマーブルバス」(発売元:ヘルスビューティー、税込み231円)といった商品があり、いずれもメンソールなどクール効果のある成分が配合されている。
また、ラベンダーエキスなどを配合した「リラックス風呂 癒」、ショウガ根エキスなどを配合した「お疲れさま風呂 疲」(いずれも発売元:ローレル、税込み210円)も効果が期待できる。
入浴剤大手のツムラライフサイエンスがホテル利用者202人を対象に調査した結果では、入浴剤を使用した入浴によって72.1%が睡眠内容の改善を実感し、特に寝つきの改善が顕著だったという。データからも、入浴剤は有効と言えそうだ。
そのほか、目の疲れを感じたら「サーモクールアイピロー」(発売元:コジット、税込み1260円)が強力な助っ人になる。目に当てると、NASAでも使用しているという特殊な素材により、冷蔵庫で冷やさなくても、何度でも冷却効果が得られる。クールダウンして心地よい入眠につなげたい。
また、ホテルの部屋はエアコンで乾燥しがちだ。
一方で、ホテルの取り組みにも注目したい。全国に94店舗を展開するホテルチェーンの「スーパーホテル」では、2006年から宿泊客に安眠アイテムやサービスを提供している。
たとえば、硬さや高低を変えた枕を7種類用意。ベッドは1.5×2mのクイーンサイズでマットは硬めと、低反発型の2種類から選べる。熟睡効果があるというMICA加工のパジャマや、疲労回復効果が望めるという健康イオンスリッパも用意している。
その他、店舗によっては天然温泉がある(43店舗)。「宿泊客からは『ぐっすり眠れた』という声が非常に多い」と、同ホテル運営企画部長の石橋誠氏は語る。この充実ぶりで「一泊4980円から」というリーズナブルな料金設定により、出張族の人気も高い(価格・商品・サービスは施設により異なる)。
さらに、都内の日比谷と秋葉原にホテルを構える阪急阪神第一ホテルグループの「レム」では、最上質の安眠サービスを提供する。
オープンは日比谷(255室)が07年、秋葉原(260室)が08年。「ホテルブランド名は睡眠用語の『レム睡眠』に由来する。ホテル開発チームが今までにない『快眠』をコンセプトにしたホテルを作るという意気込みで誕生させた」(阪急阪神ホテルズ レム事業部 深澤祐子氏)という。
客室には、日本ベッドと共同開発したオリジナルベッド「シルキーレム」を置く。頭、腰、脚の3ヵ所のスプリングの硬さを変えて、体のラインに沿って包み込むような寝心地を実現する。
枕は、体温調節機能付きのオリジナル「快眠機能枕」と、テンピュール社製の低反発枕の2種類を常備。マッサージチェアも全室に完備し、シャワールームではリラックス効果が高いといわれるドイツ製「レインシャワー」を専用スツールに座りながら楽しめる。
疲れを取り、快眠へ誘うために数種類のハーブティーも無料で提供する。宿泊料金は秋葉原が1万4275円から、日比谷が1万5950円からとやや高めだが、両店とも火曜~土曜は満室となる人気ぶりだ。「11年10月ごろに鹿児島、12年秋ごろに新大阪に新規出店する。その後も全国展開していく計画」と、深澤氏は語る。
夏場の寝不足は夏バテにつながる危険もあり、特に注意が必要。
(大来 俊)

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