防衛企業のサーブは2026年7月14日、ブラジル空軍のF-39E「グリペン」が多国間演習「SALITRE 2026(サリトレ2026)」に参加したと発表しました。
チリで実施されたこの演習には、ブラジル空軍のF-39Eが6機参加しました。
演習にはブラジルのほか、チリ、アルゼンチン、コロンビア、アメリカ、パラグアイの航空機が参加しました。F-39Eは目視内戦闘(WVR)と目視外戦闘(BVR)の双方を実施したほか、電子戦システムに加え、AESA(アクティブ電子走査アレイ)レーダーやIRST(赤外線捜索追尾装置)などの高度なセンサーを運用しました。
今回演習に参加したF-39Eは、ブラジル空軍におけるグリペンE/Fの制式名称で、単座型をF-39E、複座型をF-39Fと呼称しています。
この機体は、サーブが単に海外輸出向けとして製造したものとは事情が大きく異なり、ブラジルが開発資金の拠出と要求仕様の策定を行った「ローンチカスタマー」向けの機体です。同国の防衛企業も開発段階からソフトウェア開発やシステム統合に参画しています。
そのため、製造元の機密保持を目的としたブラックボックスが比較的少なく、将来的な改修や維持整備も自国で実施できる体制が整えられており、自国戦闘機の開発・生産に近い運用体制となっています。また、ブラジル国内で製造されておりエンブラエルが中心的な役割を担っています。
ブラジル空軍第1防空群司令官のヴィトール・ボンボナート中佐は、「ブラジル人パイロットがこの地域で飛行するのは今回が初めてでしたが、現地に到着したときには、運用面では非常によく知った環境のように感じられました。もう一つ特筆すべき点は、グリペンEの航続性能です。空中給油を受けることなく、アナポリスからアントファガスタまで直接飛行することも可能でした」と述べ、同機の性能を高く評価しました。

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