テレビ東京で放送されているバラエティ『やりすぎコージー』。深夜枠ならではのAV女優を使った運動会的企画「モンロー祭り」(ポロリあり!)など、下ネタや過激な企画が人気を博していたが、最近になって、過激な企画が姿を消したのをお気づきだろうか? そこには、同局社長の怒りを買った、打ち切り騒動があったというのだ。

「発端は、昨年6月に放送した“たこしげ事件”でした。吉本芸人が集う居酒屋『たこしげ』が移転するので、芸人有志がお別れ会を開いたところ、宮迫博之が、後輩芸人のお尻に歯ブラシを突っ込んだりと大盛り上がり。居合わせた『やりすぎ〜』番組スタッフが一部始終を撮影して、そのまま放送したんです」(テレ東関係者)

 だが、番組を見た同社社長・島田昌幸氏は、担当プロデューサーを呼び出し、「番組が低俗すぎる!」と憤激。島田社長といえば、亀田戦を放映したTBSを批判するなど、強気な人物として知られている。

「社内を引き締める意味もあったんでしょうが、『次のゴールデン特番で視聴率9%を出さなければ打ち切り』という条件が下されました。テレ東の通常ゴールデンですら、9%なんていう数字はほぼ不可能(苦笑)。

ですから、事実上の打ち切り宣告ですよ。番組アシスタントを務める大橋未歩アナも、さすがに落ち込んでいましたね」(同)

 しかし、番組スタッフが有終の美を飾ろうと気合を入れて制作した特番『やりすぎ都市伝説SP』(07年8月17日21時〜放送)が、まさかの11.8%という数字を叩き出した。

「これには、『我が社が誇る番組』と島田社長も手のひら返しで態度を一変。ただ、存続が決まったものの、下ネタ・お色気系の企画は一切NGとなってしまいました」(同)

 同局の土曜深夜といえば、かつての名番組(笑)『ギルガメッシュないと』など、下品とエロが売り。社長の圧力に屈することなく、独自路線を突き進んでほしかったが……。
(編集部)

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