パソコンとWEBカメラさえあれば誰でもライブ放送ができるニコニコ動画のサービス「ニコニコ生放送(ニコ生)」。USTREAM(ユーストリーム)やStickam(スティッカム)など他にも生放送サービスはあるが、ニコ生の特徴は利用者の年齢層が低いことといわれ、小中学生が利用することも珍しくない。


 若年者の放送の大半は、歌やダンスを披露したり、他愛ないお喋りをする程度のものだが、中には大人が仰天するようなアブナイ放送もある。

 先日、小学生くらいと思われる5人の少女が生放送し、一人の少女がパンチラ、胸チラ、M字開脚などをするという"ワイセツ放送"を繰り広げたことが一部ネットユーザーの間で話題となった。この映像はユーザーによって保存され、現在もニコニコ動画で視聴できるようになっている。

 動画では、周りにはやしたてられるようにして、一人の少女が自分でショートパンツをめくり上げてパンチラを見せており、大きくめくった時にはヒップまで露出している。さらに、Tシャツも大きくめくり上げ、ヘソや胸付近まで露出。グラビアアイドルのような女豹ポーズをした際には、向けられたマイクに喘ぎ声を発し、別の少女からTシャツの胸元をはだけさせられ、胸チラも見せてしまっている。
そして最後には、少女がショートパンツをヒザまで下ろし、完全にパンツを露出するという過激な内容だ。

 少女たちは動画のコメント欄を見ながら「みんな笑ってるー」などとはしゃいでおり、視聴者のコメントを面白がってイタズラ配信をしていたようだ。しかし、露出したのは一人の少女だけであり、さらに本人はノリノリという感じでもなく、時おり引きつった表情すら浮かべている。

 M字開脚した際に別に少女から足で股間をいじられたり、「かわいくないでーす」とマイクで言われるシーンもあり、これは露出行為を半ば強要した悪質なイジメなのではないかという疑問が挙がっている。

 ニコ生では、露出行為などの規定違反をするとアカウント削除(『アカBAN』と呼ばれる)の可能性があるが、リーダーと思われる少女は「BANされても、別アカあるから」と話しており、全く悪びれる様子もない。一度ネット上に流れた映像は、誰かに保存されれば永遠にネットに残ってしまうだけに、取り返しがつかない。
誰でも生放送ができるというニコ生の敷居の低さが、このような少女の実態を浮き彫りにしてしまったといえるだろう。

 年端もいかない少女がネット上で露出行為をするだけでも問題だが、イジメだとすれば問題は深刻だ。顔はもちろん、少女の名前まで放送に流れてしまっているだけに、この動画が更なるイジメを生む可能性もある。運営側はアカウントの削除などの処分だけでなく、警察などと連携して、配信者の特定や家庭・学校への連絡をする必要があるのではないだろうか。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

※画像:ニコニコ動画より