アテネ、北京五輪柔道66キロ級を連覇した内柴正人が準強姦容疑で警視庁捜査1課に逮捕された。教え子の10代の女子柔道部員に酒を飲ませ、酩酊状態になったところで性的な乱暴に及んだという。

 内柴容疑者は警視庁の取調べに「納得できない。(被害者女性の)同意があった」と否認しているが、一夜にして「英雄」が「容疑者」になってしまったことは確かだ。柔道界の反応も厳しいもので、ロサンゼルス五輪金メダルの山下泰裕氏は「非常に大きな衝撃を受けた。指導者としてあってはならないことだ」と糾弾。同じくバルセロナ五輪金メダリストで女子柔道部を指導する古賀稔彦氏も「大学の指導者は『先生』という意識をもしっかり持たないといけない」と語った。

 そんななか北京五輪100キロ超級で金メダルを獲得し、その後プロ格闘家に転向した石井慧は不気味な沈黙を守っている。

内柴容疑者と石井は"犬猿の仲"で知られ、2008年9月にはこんな"事件"もあった。

「北京五輪の結果報告のため、2人が母校の国士舘高校を訪れた時のことです。石井は遅刻し、先輩の内柴を待たせた挙句、スピーチで『優勝は自分の実力。自分は天才だから優勝できた』と言ってのけたんです。これを不快に思った内柴がイベントを途中退場。後日、ブログで『気分が悪い』と吐き捨てていました」(スポーツ紙記者)

 この話を聞く限り、石井に非があるようにも思えるが、石井を知る人物は「確かにあのイベントでは石井が悪いでしょう。

ただ、内柴も五輪の宿泊所で同部屋だった石井を追い出して女性を連れ込むなど、やりたい放題だった。石井は常々言っていましたよ。『あの人の化けの皮を、いつかはがしたい』とね」。

 それだけに、今回の内柴容疑者の不祥事は石井にとって"飛んで火にいる夏の虫"のように思えるが、いまだ石井はノーコメントを貫いている。それについて内情を知る関係者は「実は石井本人はしゃべりたくてウズウズしているんです。実際に新聞社からコメントを求めるオファーも来ている。

しかし、"暴走"することは目に見えていますから、所属事務所が必死で止めているんです」と明かす。

 どうやら、コメントしたくてもさせてもらえないようだ。


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