24日、東京スポーツ新聞社の恒例イベント「第22回東スポ映画大賞」の授賞式が都内ホテルで行われ、審査委員長のビートたけしを始め、三浦友和、西田敏行、壇蜜、キンタロー。
東スポの名物記事といえば、やはりUFOやUMAなど、オカルト全開の一面記事だろう。2007年にはカッパの撮影に成功したという記事が大きな話題になり、中高年男性がメイン読者の東スポを、学生や主婦も手に取るという異常事態が発生した。また芸能面でも、要所要所で的確なスクープを飛ばすというのも大きな魅力といえるだろう。
「東スポの記者は、他紙に比べてレベルが高いというか、相当の取材量を常日頃からこなしています。
しかしそれでも、「所詮東スポだから」といわれてしまうのは、やはり他紙とはひと味もふた味も違った“飛ばし記事”(※不確かな情報や憶測に基づいて書かれた記事)にその所以があるだろう。書かれてしまったタレントはたまったものではないが、どう考えてもあり得ない話を大きく報じ、時に一面を飾ってしまう場合もある。
「先日も、神田うのが実弟・神田伸一郎のコンビ『ハマカーン』に加入し、トリオ『ハマカーン・カーン』として活動するなどという記事が出ていましたが、これは東スポなりの“落とし前”だったようです。実は東スポは、神田姉弟が初共演したイベントの取材を、主宰者側から断られてしまったんです。
こうした芸能プロとメディアの衝突というのは日常茶飯事だが、東スポは簡単に芸能プロに服従しない姿勢を貫いているという。
「言われたことばかりを黙って書いている他紙に比べれば、ある意味潔い姿勢ともいえます。時には、週刊誌でさえ追いつけない取材力を発揮して、芸能プロが絶対に書かれたくなかった裏事情をズバッと書いてしまうこともあり、芸能プロ側が大ダメージを食うハメにもなるのですが。それでも結局は、『ま、東スポだしいいか』で済ましてしまう場合も多いんですけどね」(同)
たとえ東スポが破天荒な飛ばし記事や、衝撃的なスキャンダルを報じても、大半はこうして黙認されてしまっている現状もまた、芸能界とのバランスをうまく保っている証しなのだろう。時に「大誤報」といわれる芸能情報を、こうした裏事情を想像しながら読んでみるのも、東スポの1つの楽しみ方なのかもしれない。
※画像は『東スポ黄金伝説。』/太陽出版