※イメージ画像:和田アキ子『ゴールデンタイム』ユニオン

 毎週、日曜昼に放送されている『アッコにおまかせ!』(TBS系)に黄信号がともっている。

 それは先月末、パソコン遠隔操作事件の真犯人を名乗る人物からのメールが届いたことでも知られている弁護士の落合洋司氏のTwitterが始まりだった。

その怒りのツイートはすでに報じられているとおりだが、『おまかせ』のスタッフが取材と称して落合氏に電話をかけてきたものの、下調べもしていない丸投げ状態で説明させた挙げ句、結局番組ではまったく紹介されなかったというものだ。しかも、謝礼も一切なかったという。

「何の取材かはわかりませんが、おそらくパソコン遠隔事件のことでしょう。スタッフの横柄な態度に対し、同氏は『テレビには皆が協力すべきもの、という、傲慢、独善的な、ねじれた考えが染み付いているのだろう』と批判し、『電話してくる奴も、頭も人間性も、いかにも低レベル。馬鹿丸出し』と切り捨てています」(芸能ライター)

 この時代、視聴者のクレームや好感度の低迷が番組にとって命取りになることは明らかだが、テレビの人間はいまだに理解していないようだ。さらに、そんな人気番組『アッコにおまかせ!』には、見過ごすことのできない悪しき慣習が常態化しているという。

それが、和田アキ子への異常なまでの礼賛だ。

「生放送がある日曜日、『おまかせ』スタッフは早朝4時からスタンバイを始めます。それは、これからやって来る和田に振る舞うための朝食を作らなければならないから。そのおかずはなんと36種類で、和田の好物であるおかゆは、共演者でTBSアナウンサーの安東弘樹氏がよそうのがしきたりです。さらに、放送を終えた彼女が帰るときは、わざわざTBS社屋玄関口まで10人以上のスタッフが見送ります。和田自身も『これじゃあ、刑務所あがりの親分みたいだなあ』と笑っていますが、普通、スタッフが見送るのはせいぜい収録スタジオがあるエレベーターくらいまで。
やはり、大物となると違いますよね」(業界関係者)

 実社会との隔たりを感じずにはいられない、和田アキ子の“君臨”エピソードの数々。だが、これらも視聴率が良ければそれが免罪符となるが、最近はそれさえも芳しくないため、局内からは「もう、アッコには任せられない」と、少なからず不満が噴出しているという。

「開始当初は常時視聴率10%台を記録し、裏番組の『NHKのど自慢』と対等に張り合っていた同番組ですが、現在は7%台が関の山。『がっちりマンデー!!』『サンデーモーニング』『サンデー・ジャポン』『噂の!東京マガジン』と、日曜朝から続くTBSの視聴率2ケタ番組リレーを、残念ながらこの『おまかせ』が止めているのです。しかも、現在は裏番組で内村光良が司会を務めるバラエティ番組『スクール革命!』(日本テレビ系)が猛追中。6月1日の放送回では『おまかせ』と『スクール~』の数字が肉薄しており、いつ抜かれてもおかしくありません」(放送作家)

 来年、番組開始からなんと30年を迎える同番組。

もちろん、その一番の功労者が和田であることは間違いないし、和田あってこその同番組ともいえるが、これを区切りにアッコ親分も誰かに“おまかせ”してみては…!?
(文=今井良介)